クアラルンプール観光記。ジャカルタ以上、シンガポール以下?

 

3月末、インドネシアは聖金曜日(グッドフライデー)/キリスト受難日の祝日があり、三連休でした。せっかくの三連休、ジャカルタで無為に過ごすのはもったいない!

 

そうだ クアラルンプール、行こう

 

というわけでエアアジアで片道2時間、往復1.7Juta(約13,000円)でクアラルンプール2泊3日の旅です!メインはSPGホテルに宿泊しての滞在数稼ぎでしたが、それだけではもったいない!グルメに観光名所に、クアラルンプールを堪能してきました。

 

 

MRTやっすいな!

 

初日の宿泊先、ルメリディアンクアラルンプールまでは空港からKLIAエクスプレスで向かいます。アプリの割引なども知らずRM 55.00(約1,500円)を支払い、空港まで行くのに結構いい値段するなぁと思いながら乗っていました。

初日はまず近場のチャイナタウンで食事を取ろうと思い、ルメリディアンからMRTに乗ることにします。しかしさすがクアラルンプール。日本のごとくたくさんの鉄道が走っており、目的の電車に乗り込むのも一苦労でした。

そして電車の安さに感動です。一駅だけの移動でしたが料金はわずかRM 1.20(約30円)。今度ジャカルタにMRTが出来ますが、初乗り運賃は1万ルピア(約80円)や2万ルピア(約160円)、4万ルピア(約320円)ともいわれています。KLのほうが全然安いですね!

 

 

チキンライスの名店Nam Heongは時間が遅く閉店済み…

さて、KLセントラル駅から一駅、チャイナタウンのあるPasar Seni駅で下ります。チャイナタウンに赴き向かうはチキンライス(海南鶏飯)の店。シンガポールが有名ですが、ここマレーシアも有名です。目指すは名店「Nam Heong」!

駅から10分程度歩き、店前まで到着すると…。

 

 

電気はついているものの、食事をしている客がいません。何なら従業員もいません。やっているのかやっていないのか不思議に思い、Googleマップで調べてみると、「営業時間:10:00~15:00」。これは来る時間をミスった…。

というわけで仕方なしに隣の中華料理屋へ。シーフードがメインの店のようです。

 

 

店内は中華風の装飾が施されています。プラスチックイスがローカル感を醸し出していて味ですね!

 

 

ルメリディアンクアラルンプールのラウンジで少し食事を摂っていたので、ここでは軽めにしておきました。Seafood Fried Noodle(海鮮焼きそば)とビール、合わせてRM 20.00(約550円)程度です。少し味が濃い目でしたが、ビールと程よくマッチしてくれました。

 

 

チャイナタウン散策

腹ごなしを終え、少しチャイナタウンを散策します。メインは日本の商店街のようなアーケード街ですが、その周りにも色々な店があります。

初めてみたのは串焼きの屋台。インドネシアのサテ(Sate)のようですが、こちらは種類が非常に豊富です。また肉だけでなく、野菜や魚も売られています。

 

 

チャイナタウンは提灯が灯されており、露天の賑わいも合わせて日本の縁日のような趣があります。ドローンを販売している露天もあり、そこら中でドローンが飛行中でした。

 

 

Sun Fong Bak Kut Tehで肉骨茶(バクテー)食べて精力補給

「マレーシアで有名な料理ってなんだろう」と思い、【マレーシアグルメベスト5】とか【クアラルンプールで絶対食べるべきグルメ集】みたいなサイトを巡っていたところ、どこでも紹介されていたのがバクテー(肉骨茶)でした。

バクテーはシンガポールでも有名なのですが、実のところ筆者はこれまで食べたことがありません。薬用に使われるといったイメージがあり、あまり積極的に食べたいと思っていませんでした。

しかしせっかくクアラルンプールに来たのだし、バクテー童貞を卒業しようと決意。向かったのは名店『Sun Fong Bak Kut Teh(新峰肉骨茶)』。ちょうど宿泊したウェスティンクアラルンプールから歩いていける距離(10分~15分)にありました。

 

 

 

店はオープンスタイルでした。雨が降ったらどうするんでしょうね。

 

 

さて、近くのおばちゃんを捕まえ、メニューを貰います。何を頼めばいいか分からず逡巡していたところ、筆者がバクテー童貞なのを悟ったおばちゃんが「オリジナルバクテーにしときな!一人前のがあるし!」というので、それを注文します。Original Bak Kut Tehは野菜入りと野菜抜きがあり、どちらも一人前がRM 17.00(約450円)です。

飲み物はお茶を頼みましたが、周りを見るとココナッツジュースを飲んでいる人が多いです。その組み合わせが定番なのでしょうか。

さてあまり待つこともなく15分程度で料理が出てきます。色は茶色一色、入っているのは豚肉のみ。(いや、たぶん豚肉でした。牛肉だったらどうしよう。)

コラーゲンが効いているようなとろみのあるスープです。香りが強く食欲がそそられます。こうなってくると白ご飯が欲しくなりますが、そこは抜かりありません。バクテーを注文すると勝手についてきます。

 

 

肝心のお味のほうは、「今までこれを食べてこなかったのか!少し人生損してたな」と思うくらいには美味しかったです。クアラルンプールでおススメの料理は?と聞かれたら自信を持って「バクテー」と答えられますし、是非シンガポールやほかの国のバクテーも味わってみたいなと思わせられました。

 

KL最大の観光名所、ペトロナスツインタワー

 

腹ごしらえが済んだら、KLの観光名所といったらここ!ツインタワーへ向かいます。正式名称は「ペトロナス ツインタワー KLCC」で、かつて世界一の高さを誇った 88 階建てのタワーです。モダンなイスラム様式とスカイブリッジが見所です。

ですが、外観はまさに 新宿にある都庁 ですね!

 

 

深夜12時を過ぎても、観光客や現地の若者が多くたむろしていました。ちなみに下層部はショッピングモールになっているのですが、1階のフロアのトイレは有料ですので気を付けてください。2階や地下など別のフロアのトイレは無料になっています。22時ごろまで開いていたので助かりました。

 

ビーチク・ラブ、もといビーチクラブ

 

ツインタワーのあとはいよいよお待ちかね(?)、ナイトライフですよ。向かったのはツインタワーから徒歩5分のところにある乳首を愛するカフェ「ビーチクラブ カフェ」もとい「ビーチクラブカフェ(Beach Club Cafe)」です。

ジャカルタでいうところのCJ’s BarやBATSみたいなもので、プロの女性がいるので交渉してお持ち帰りするところです。まさしくビーチクをラブするカフェですね。ちなみに店内でビーチクをラブしてはいけません。

土曜日の夜に訪れたので入場料はRM 50.00(約1,350円)でワンドリンク付きでした。吟味してみるものの、どう見ても女性の年齢層は高め。後から得た情報によると、基本的にオーバー25だそうです。女性は基本的にベトナム人が多いです。

男性客は白人が多めです。わずかながら日本人と思わしき方も見かけました。自分から話しかけないと何も始まらないので(とはいえ話しかけたら愛想はだいたい良い)、頑張って話しかけてみましょう!

余談ですが、2泊目に泊まったウェスティンクアラルンプールのロビーにもベトナム人のプロフェッショナルがいました。やたらセクシーな女性が一人で飲んでいたので、気になって声を掛けてみた次第です。毎晩2時くらいまでロビーで客を待っている(自分から捕まえに行くのではなく、客側から声を掛けられるのを待っている)そうです。ツーリストビザで1か月働いたらベトナムに帰るみたいですね。ちなみに提示された料金はRM 400(約10,800円)でした。

 

Zouk Clubはいずこ…???

さてビーチクラブを後にし、KL最後の夜を過ごすのは東南アジア最大級のナイトクラブ『Zouk Club』と決めていました。

見てくださいこの画像!とんでもない熱気が伝わってきますよね!?この日は土曜日の夜。どれだけ盛り上がっているのかが楽しみです。

 

 

ビーチクラブを後にしてZouk Clubに向かおうとします。Google Mapで調べると、意外にもすぐ近くにあるではありませんか!なんだったら歩いて行ける距離です。

 

 

先ほど堪能したツインタワーの前を通り、10分くらい歩いてZouk Clubを目指します。そしてようやく目的の場所に辿り着いたものの、何やら雰囲気が違う。

どう見てもここは【ホーカー】です。

 

 

ホーカーの裏手にこっそりあるのか?と思いつつ探してみますが、見つかるのはトイレへの入り口だけ。土曜日の夜なのに聞こえてくるのは酒場の賑わい。

 

クラブミュージックはどこですか!?

 

何かがおかしいと思い、再度Google Mapで検索したところ、なんとZouk Clubで2件ヒットしたではありませんか!まんまんとGoogle Mapの罠に引っ掛かりましたね!

 

 

本物のZouk Clubはツインタワーから歩いて行くにはだいぶ距離があります。ぜひタクシーなどで移動してください。筆者は罠に嵌まったと気づき、もはや行く気がなくなったので結局訪れずじまいでした。そういえばZouk Clubの写真でも、ツインタワーは遠くのほうに見えていましたねぇ…。

 

 

まとめ

実は筆者、空港経由したことはあってもクアラルンプールを訪れたのは今回が初めてでした。そもそもマレーシアも以前一度マラッカを訪れたのみです。正直インドネシア語とマレー語はルーツが同じ兄弟言語だし、クアラルンプールもジャカルタみたいなもんだろうと思っていました。

が、クアラルンプール国際空港についていきなりその考えを裏切られます。綺麗な空港に、空港鉄道(これはジャカルタもできましたが)。まるで日本のようなターミナルステーション(KLセントラル駅)。シンガポールのような整ったMRT網と綺麗な車両。高い建物はないものの、道路は整備され、街並みも綺麗。渋滞もあるものの、交通マナーは悪くない。商業地区のブキットビンタンはまるでオーチャードロードのよう。

いやー、ジャカルタとは大違いですね!ウェスティンクアラルンプールの日本人マネージャーの方は、高層のファイナンスビルがあったりしてジャカルタのほうが都会ですよね!と言っていましたが、とんでもない。

クアラルンプールのほうが断然発展していて暮らしやすいと思います。ビザの優遇制度もあるとはいえ、日本の老人がマレーシアに老後移住する気持ちも分かる気がしました。同じ首都でもジャカルタに老後移住なんて話、聞きませんもんね。

自分の印象では、都市の発展度を比較するとしてジャカルタを0、シンガポールを100とするなら、クアラルンプールは65くらいですかね。

おしまい。