シェリムアップ観光記。アンコールワットを擁する、酒とバックパッカーの街。

 

とある4連休。3連休以上あるとどこかに行きたくなる性分の筆者。

どこに行こうか考えたとき、アセアン10か国諸国でまだ訪れていないのはカンボジア・ブルネイ・ラオス。

その中で、今行っておきたいところはどこだろうと考えた結果。

 

そうだ カンボジア、行こう。

 

というわけでジェットスターをシンガポール経由で乗り継ぎ、片道800,000ルピア(約6,500円)。カンボジアはシェムリアップとプノンペンの2都市、3泊4日の旅です!

メインはホテルステイ、シェムリアップはアンコールワット観光、プノンペンはカジノです。ただそれだけではもったいない!グルメに観光名所に、カンボジアを堪能してきました。

 

 

カンボジアのビザの取り方

 

世界最強の日本国パスポートですが、カンボジアは観光でもビザがいります。主に事前にWebで申請しておく方法と、現地到着後入国審査前に取得する方法があります。

Web申請はプロセスが簡単で早いのが特徴です。またWebサイトが日本語対応しているのもメリットです。筆者の場合申請後5分以内で認可され、E-visa(電子ビザ)がPDFでメールへ送付されてきました。料金は36ドルです。

一方、入国時に取得する方法は、30ドルとWeb申請よりは安く済むのですが、窓口が混雑すると余計に時間を取られたり、何かあった時に係官と英語でやり取りしないといけない煩雑さがあります。

なお、あえて長期の商用ビザを取り、現地で銀行口座を開設し、高金利ドル建て定期預金を組むというのもアリです。

 

カンボジアでの交通手段

 

カンボジアも東南アジアの例に漏れず、ライドシェアアプリが大活躍しています。

主に2つ、ASEAN展開を続ける「Grab」と地場系アプリ「Pass App」です。

 

Pass App

Pass App(パスアップ)はカンボジア発のライドシェアアプリです。

登録には電話番号が必要ですが、空港でSimを購入すると良いでしょう。3ドルで1週間10GBデータと、こちらも格安です。

1USドル=4,000カンボジアリエル(KHR)と考えてください。基本的にシェムリアップ市内での移動なら、2.5ドル(10,000KHR)以内で十分です。近距離なら1ドル程度です。

GrabやUberのようにピックアップポイントと行き先をアプリで指定でき、英語入力でいけるので旅行者には重宝します。

Pass Appはプノンペンなどでも使えるので、カンボジア到着して最初に入れておきたいアプリですね。

 

 

Grab

他のASEAN各国同様、Grabも使うことが出来ます。

ただカンボジアの場合は、精度やドライバーの安心感も含めてPass Appのほうが出来が上がだと思います。

唯一、登録したクレジットカードで決済が可能なので、あえてGrabを利用するとしたらその点でしょうか。

 

シェムリアップは有数のホテル天国!

5つ星ホテルが5,000円以下

シェムリアップは東南アジアでもトップクラスにホテル代が安いです。

そもそもホテルが安いカンボジアにあって、シェムリアップは最大の観光地です。そのためより多くの観光客を呼び込むため、各ホテル豪華でハイクオリティなサービスを提供しつつ、料金は格安といった状態になっています。

例えばAgodaで星5のホテルを検索してみても、「キャンセル無料」「朝食込み」といった条件付きでも3,000円台で宿泊することが出来ます。

 

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今回筆者はマリオットチタンエリートのステータスを活かすため、やや高めの外資系ホテル「ル・メリディアン アンコール」に宿泊しましたが、それでも10,000円程度でした。

 

ゲストハウスも盛ん!

 

またシェムリアップは学生旅行やバックパッカーの聖地とも呼ばれるだけあって、ゲストハウスも多くあります。

日系ゲストハウスだけでも複数あり、今回はそのうちの一つ「高知家(Kochi-ke)」に宿泊してみました。

一泊4ドルという意味不明な格安料金です。ちなみにシェムリアップ国際空港までの送迎も頼めるのですが、片道5ドルと宿泊費より高くなりました。

こちらでアンコールワットのツアーなども申し込めます。パブストリートまでも徒歩5分程度で、その他にも歩いて行ける範囲でオシャレで美味しそうなレストランがいくつもありました。

 

観光スポットは盛りだくさん!

王道アンコールワット

カンボジア旅行の王道中の王道。「日本の学生が海外旅行で行きたいところ」ランキングで第1位にもなったアンコールワットです。

ウェブやホテルなどで数多くツアーが組まれ、朝日・夕日観賞から1日ツアーなど様々なツアーがあります。

今回筆者は、ゲストハウスで朝日見学からの半日ツアーを10ドル程度で予約していたのですが、集合が朝4時半だったため、見事に寝過ごしました…。

やむなし、午後を使った半日ツアー(日本語ガイド付き)をネットで探し予約しました。「カンボジア日本語チームガイド」というサイトです。当日の予約申込でしたが、問題なく見つかりました。料金は30ドルです。

また別途トゥクトゥクを半日貸切りましたが、こちらは15ドルでした。

アンコールワット遺跡群を見学するには、アンコールパス(Angkor Pass)と呼ばれる入場券が必要です。入場券は1日券(37ドル)3日券(62ドル・有効期限1週間以内)7日券(72ドル有効期限1か月以内)の3タイプとなります。

 

 

上の写真はガイドさんから貰った朝日の写真です(掲載許可あり)。一番の見どころであるアンコールワットが手前の蓮池に反射する絵は、太陽の向きや入場時間の関係から朝日しか撮れないそうです。

元カンボジア在住の友人からは、「アンコールワットはマジで感動する。人生で一番感動した場所だった。」と力説されていました。

が、もしかしたら個人的にはそもそも遺跡といった類の建造物が興味ないのかもしれません…(それでよく日本100名城巡りをやるな、とは思いますが)。

 

アンコール国立博物館

 

元カンボジア在住の友人から「行っておけ」とおススメされたのが、アンコール国立博物館

クメール王朝(アンコール王朝)の歴史を紹介する博物館です。石造彫刻や仏像などもあり、遺跡訪問前に訪れておきたいスポットとのことでした。。

入館料は12ドル、その他日本語ガイドのヘッドホンを3ドルで借りることが出来ます。非常に分かりやすいガイドでしたし、このガイドがなければ展示もあまり理解できないので必須です。正直、カンボジアの物価から考えると12ドルは高いのですが、外国人の訪問が多数なので仕方ないでしょう。

じっくり見て回ると2-3時間かかりますが、手早く見て回ろうと思えば1時間程度で済みます。学が失われたのか、はたまた好奇心が衰退したのか筆者はあまり展示に興味が持てず、ぱぱっと見て回りました。

 

カンボジア戦争博物館(War Museum)

 

一方、こちらは全然おススメされていなかったのですが、個人的に興味深かったのがカンボジア戦争博物館です。

市街地からはやや離れていますが、トゥクトゥクで5ドル程度で行けます。入場料は大人5ドルです。

カンボジア軍務省が運営する屋外博物館で、インドシナ戦争や内戦などで実際に使用された武器が展示されている。戦車・対戦車用ロケット砲・機関銃・地雷・手榴弾などを見ることが出来ます。

敷地内はそこまで広くなく、30分程度で見て回れるのですが、緑の木々が生い茂る中に錆びた戦車やヘリコプターがずらっと並ぶさまは一見の価値があります。

一方で地雷の展示もあり、カンボジアという国が地雷と共に悲惨な歴史を歩んできたことをひしひしと思い知らされます。

観光客もあまり多くなく、静かな場所なので独特の雰囲気を感じることが出来るでしょう。

 

ナイトライフも充実!

シェムリアップはナイトライフも充実しています。

生活コスト(滞在費用の安さ)もさることながら、何より酒が安いことがバックパッカーや沈没者に好まれるのでしょう。さすがにビールの大グラスが50セントという国は筆者も行ったことがありません。

 

パブストリートとは?

 

シェムリアップのナイトライフのメインがパブストリートです。

夜になるとけばけばしいイルミネーションとクラブミュージックがガンガンかかり、道端ではサソリの串焼きなどが売られていたりと、中々なカオス通りです。

カオスとは言うものの、ジャカルタのブロックMとは異なり、妖艶なお姉さんはおらずエッチなお店はありません。そのためある意味では健全で、女子旅でも問題なく楽しむことができます(ナンパはされるでしょうけど)。

カクテルが飲める屋台バーなどもあり、歩いてみて回るだけでも雰囲気を存分に味わえます。

昼間はアンコールワットなど遺跡巡りをし、夜はパブストリートに繰り出すのがシェリムアップの過ごし方です。

 

色々な屋台を楽しむのもアリ

 

屋台の種類も豊富で、先述したカクテル屋台やサソリの串焼き屋もあれば、スイーツの店もあります。

至る所で目にすることができるのが、こちらのロールアイスの屋台。

1ドルで買え、目の前で作ってくれるのでそれを眺めるのも一興です。

なお味は普通のアイス…。まぁ暑さの中食べるアイスっていうのと、雰囲気込みで美味しく感じると思います。

 

ワニ料理は隠れたB級グルメ!クロコダイルカレーをお試しあれ

パブストリートはバーだけでなくレストランも多いです。

今回は店頭に書いてあった「ハッピーアワー!ビール一杯0.50ドル!」の文字につられて、オシャレなレストランに入りました。

西洋料理のお店で何を頼もうか逡巡していたのですが、クロコダイルカレー

実はカンボジアはワニの養殖が盛んで、そのためワニ料理がカンボジアのB級グルメとなっています。パブストリートにあるレストランも、何件かワニ料理を提供しているところがありました。

ワニ肉は以前オーストラリアで食べたことがあるのですが、その時の印象は「とにかく硬い」でした。

さて十数年ぶりのワニ肉。

カレーとして煮込んでいるためか、以前感じたような硬さはありませんでした。特に獣臭もなく、牛肉のような印象です。ココナッツベースのカレーは、辛さも控えめで普通に美味しかったです。ビールが良く進みます。

 

まとめ

1泊5ドルのゲストハウスに泊まり、1日の食費を10ドル程度(それでもビールたくさん飲める)に抑えれば、1か月の生活コストが450ドル(約5万円)で済みます。そのためバックパッカーや長期滞在のノマドワーカーに好まれる街です。

とはいえ、その裏には安い生活コストを支える安い労働者すなわちカンボジア人の存在があります。

発展途上国の貧困問題は簡単に言い表せるものではありませんが、裕福な国に住んでいるのならなおさら物価の安いところでは出来るだけ多くお金を使って経済に貢献するというのも一つの考え方だと思います。