3月上旬。冬の寒さも和らぎ、いよいよツーリングシーズンが到来。
この日も最高気温は17度と予測されていた。今回の目的地は100名城の松江城と月山冨田城。加えて出雲大社とツーリングの名所・宍道湖を回ることにしました。
松江道は極寒の無料区間!
ところがどっこい。朝の出発時、気温4度。全く春の訪れを感じられず、冬の厳しさの下で出発することとなりました。
めげずに広島高速から中国道・松江道経由で出雲を目指します。
中国道までは問題なかったですが、三次JCTからの松江道が過酷でした。高速道路なので道路上に残雪はありませんが、道路脇には1mは積もっているだろうかという量の雪があります。
特に高野ICのあたりは標高が高くて寒さも厳しく、中国山地の奥地の厳しさを思い知らされました。
湯の川温泉・ひかわ美人の湯
まずは松江自動車道を降りて、日本三大美人の湯の一つ「湯の川温泉」へ向かいます。湯の川温泉は三方を山に囲まれた閑静な地に湧く温泉です。ここには日帰り入浴の出来る「ひかわ美人の湯」という温泉施設があります。
出雲の言い伝えによると、神話の時代、大国の主命と恋に落ちた八上姫が、出雲の国に帰った命を追う旅の最中にこの温泉に立ち寄り、旅の疲れが癒えただけでなく一層美しくなったと伝えられています。
温泉の泉質は炭酸水素塩泉で、弱アルカリ性です。広々とした露天風呂が特徴で、休日とあって朝の開店直後でも地元の方が多く入浴していました。時間帯の都合もあるでしょう、思いのほか観光客と思われる人は少なかったです。
縁結びの総本山・出雲大社
湯の川温泉を出たら、次は出雲大社を目指します。
下道でも十分行ける距離ですが、広域農道を走行中に目の前の十字路脇に白バイを発見。そこまでスピードは出していなかったものの、お眼鏡に叶ったのか後ろに付かれます。白バイとツーリングする趣味もないので、近くのインターから山陰自動車道に乗り、一気に出雲ICまで行きます。
出雲大社は駐輪場を探すのにやや苦労しますが、一番近い出雲大社駐車場は車はいっぱいでもバイクなら停めるスペースを見つけることができます。この日は天気も良く、県外各地から参拝客が押し寄せていました。
独自の二拝四拍手一拝の作法で拝礼したら、お次は約3キロ離れた島根ワインの名所島根ワイナリーへ。
ぶどうジュースが堪能できる島根ワイナリー
ワインの製造過程を見れるだけでなく、実際にBBQなどと一緒にワインを楽しむことも出来るこの施設。残念ながら運転するためワインは飲めませんでした。代わりにグレープジュースが飲み放題だったので、思う存分堪能してきました。
松江城と月山冨田城へ
出雲を出て、松江城のある松江市内へと向かいます。
途中、しじみの名所・宍道湖の周りを走ることになりますが、ここもツーリングスポットなのでしょう。たくさんのバイカーとすれ違うことができます。余談ですが、今回のみならず山陰で出会ったバイカーは結構な確率でピースサインを返してくれるような気がします。
宍道湖を走った後は松江城です。
そのあとは安来市にある月山冨田城を目指します。月山冨田城に近くなると、開けた場所からは鳥取のシンボルかつ中国地方最高峰の大山が見えます。
月山冨田城についてはこちらの記事をどうぞ。
こちらは如何せん山頂の本丸跡までの道のりが険しいです。この季節でも汗びっしょりになるので、登山後は近くの温泉「さぎの湯荘」の日帰り入浴を利用することにしました。この近くには他にも日帰り入浴ができる旅館や銭湯があるので、ぜひご利用してみてはいかがでしょうか。
またこの他に日本一の庭園がある「足立美術館」もあり、こちらにもぜひ足を運ぶことをオススメします。むしろ普通は足立美術館を第一目的地にするのでしょうが…。
まとめ
温泉でさっぱりした後は帰路につきます。
国道432号線を越えて、松江道高野ICから高速に乗るという手もありましたが、行きしなに高野IC付近で見た雪が脳裏から離れず、遠回りながら東出雲ICから山陰道、松江道、中国道を経て帰宅しました。
高速代:広島高速府中→三次東(¥1,850)、斐川→出雲(¥320)、松江玉造→広島高速府中(¥2,350)
ガソリン代:¥2,340(25キロ/L・¥130/L)
雑費:昼食代、温泉料金、駐車料金など…
1日の走行距離は450キロ。
今回は月山戸田城まで行ったのでスケジュールがタイトで距離も長いですが、一般的な日帰りなら出雲大社から宍道湖、松江市内でも十分楽しめるかと思います。