イスタンブール観光記【グルメ編】。世界三大料理と謳われる「トルコ料理」の真髄とは。

 

2019年のレバラン(断食明け大祭)休暇は11日間の長期休暇となりました。

年初に一年間の旅程を計画していたところ、最近はマレーシアやタイ、カンボジアなど東南アジア各国を旅していましたが、ここらでちょいと遠く離れたところに行ってみたいという欲が出てきました。

そんな時、ふと頭をよぎったのが、

 

そうだ トルコ、行こう

 

というわけでアジアの最果て、オリエンタルでエキゾチックな魅力たっぷりのトルコ10日間の旅です。

 

 

本記事は「イスタンブール街歩き【グルメ編】」になります。ネコ編は次の記事をどうぞ!

 

トルコ料理は世界三大料理の一つ

トルコ料理と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?やはり筆頭はケバブ、それからトルコアイスを思い浮かべる人もいるでしょう。トルコ料理は以下のような特徴があります。

  • 中央アジアの食文化である羊を中心とした肉料理
  • ヨーグルトやナッツ類を料理に使う
  • 黒海、地中海などの海産物を利用する
  • 冷菜には地中海周辺で取れるオリーブ・オイルを使用する(温菜にはバターが好まれる)
  • アラビア周辺から広がった小麦粉とアジアの主食であるの両方を使う

など、東西の食文化を融合させた多彩な素材、味、調理法を持つことが挙げられる。
(Wikipedia「トルコ料理」より)

 

これから紹介していきますが、肉や海産物と小麦粉(パン)や米を融合させた料理が非常に多いです。

普段食べているインドネシア料理は「とにかくサンバル!とにかくゴレン!」という感じですが、トルコ料理は「素材の味を活かし、それをさらに引き立たせる調理法」が確立されているように思いました。

ここからは筆者が実際に訪れて食べたものをもとに、各料理の良さや特徴を話していきます。

 

ムール貝のピラフ詰め(ミディエ・ドルマ)

 

トルコ旅の中で「一番これが美味い!」と感じたのがこちらの一品。ミディエ・ドルマ(Midye Dolma)というムール貝のピラフ詰めです。ムール貝を一旦開き、貝の身と一緒に米や香辛料を詰めて炊いたものです。ミディエがムール貝、ドルマが詰め物料理一般をさす言葉です。

貝を割り、身の付いていない片側をスプーンのようにして身をすくって食します。1個当たりの量はそこまで多くないので、わんこそばのように次々と食べることが出来ます。

個人的にもともと貝類が好きというのもあるのですが、とにかく味付けが良く食べだしたら止まりません!初日の夕食として食べましたが、帰国日にどうしても食べたくて最後の晩餐にもミディエ・ドルマを選択しました。その時は一人で30個くらい食べたので、店員さんから笑われました。

 

 

イスティクラル通りでは屋台とも呼べない、ミディエ・ドルマだけを売っている人を見かけることが出来ます。もちろんそこで食べても良いのですが、ガラタサライ高校やÇiçek Pasajı(チチェキ・パサジュ)近くのSahne Sk.通りではミディエ・ドルマ専門店やシーフードの店を多く見つけることが出来ます。

だいたい1個あたり1TL(約20円)で食べることが出来ます。5個食べても100円で、地元の人はお酒を飲んだ後の〆にミディエ・ドルマを食べたりするそうです。

イスタンブールのみならず、トルコを訪れたならぜひ一度は食べておきたいものです。

 

サバサンド

 

イスタンブールB級グルメの雄、サバサンドです。トルコ語ではBalık Ekmek(バルック・エクメク)と呼びます。

サバサンドを食べることの出来る最も有名な場所はガラタ橋エミノニュ広場の近くにあるサバサンドの屋台船でしょう。エミノニュ広場に行くと近くに係留されている豪華絢爛な屋形船があり、そこがサバサンドのお店となります。

一見すると結構並んでいるようにも見えますが、注文して数秒で商品が手渡されるので回転は非常に速いです。筆者が買った店では一つ15TL(約300円)でした。写真のとおり、やたら野菜が多かったのが特徴です。

味のほうはというと、意外と悪くない。サバはしっかり脂がのっているのですが、それでいて野菜とパンで挟んでいるのでしつこくない味に仕上がっています。一つあたりの大きさもそれなりにあるので、昼食程度ならこれ一つで済ますこともできます。

イスタンブールを訪れたならぜひ一度は食べておきたいですね。

 

ドネルケバブ

 

ケバブとはトルコをはじめ中近東や周辺地域で提供される、肉・魚・野菜などをローストして調理した料理を指します。

その中でも、写真のようなよく目にするタイプのケバブはドネルケバブと言います。串に味付けした肉を上から刺して積み重ねていき、くるくる回転させながら焼けた部分から肉を削ぎ落としたものをいいます。一方で、串焼きのケバブはシシケバブと呼ばれます。

 

 

パンに野菜サラダと一緒に挟む食べ方はトルコにおけるドネルケバブの食べ方の一つですが、今ではこの方法が最も広まっており、タクシム広場ではドネルケバブの店がたくさん並んでいます。一つ15TL(約300円)程度で買うことができます。

観光地の大衆店なのでそこまで良い肉を使っているとも思いませんが、意外と肉質は柔らかくジューシーで食べやすかったです。

 

ロカンタ(トルコの大衆食堂)

 

ロカンタ(Lokantasi)はトルコの大衆食堂を指します。インドネシアでいうならばWarteg(ワルテッグ)。店頭に料理がたくさん並んでおり、そこから自分が欲しいものを指さしで選んでいくスタイルです。小皿に盛られた料理をその場で受け取り、レジで会計をして、席まで自分で運んでいきます。

雑多で衛生的に不安を感じるインドネシアのワルテッグと違い、ロカンタは綺麗で清潔なお店が多いです。イスティクラル通り沿いにあるロカンタなどはかなり煌びやかな印象も受けます。

席についたときに出てくるパンは無料です。またチャイも無料で提供される場合が多いです。予算はだいたい一人20~40TL(約360円~720円)でしょうか。

旅先でローカルフードを食べたいけど何を食べたらいいか分からないっていう時ありますよね。そんな時、実際に自分の目で見て料理を選べると、味の想像も出来るし、そんな店が安くて美味しかったら最高ですよね。それがまさにイスタンブールのロカンタ!

 

 

こちらのメニューはなんと「羊の脳みそ」。ロカンタかレストランかは忘れましたが、味が全くしない不思議な料理でした。正直美味しいとは言えません…。

 

番外編:インドミー(Indomie)

インドネシアの国民食ともいえる「Indomie」。なんとそれがトルコでも売られていることはご存知でしょうか。

最初にその存在を目にしたのは、イスタンブールの高速道路を走っている時。何気なく外の景色に目を向けると、でかでかとインドミーの広告が。最初は我が目を疑いましたが、よくよく見るとやはりインドミー。

それでも、まさかトルコでもインドミーが売っているのか?とこの時点では半信半疑です。

そしてブルーモスクへ行くためトラムを待っていたところ、衝撃の光景が目に飛び込んできました。全面インドミーラッピングのトラム車両です。

 

 

トルコでもインドミーがあるんだと確信したところで、アヤ・ソフィアにある売店でコーヒー休憩をしようとしたら、そこのレジでとうとう出逢えました。

 

 

こちらはカップ麺タイプのポップミーですが、カルフールに行くと袋麺タイプのインドミーを見かけることも出来ました。1袋1.5TL(約30円、約3,750ルピア)で、インドネシアで販売されているものと値段に於いてもそう変わりません。味はチキン、ビーフ、野菜数種類といった感じです。

Indomie Turkeyのホームページを見ると、2010年から販売を開始しています。わずか10年足らずでかなりトルコでも馴染んでいるみたいですね。

ジャカルタの友人や同僚にお土産として買っていきましたが、インドネシアのインドミーと大して変わらないとの評価で、もっとトルコらしいお土産が良かったと文句を言われました(笑)