【ロンドン】大英博物館に行くべきでない3つの理由

ヨーロッパ出張でロンドンに滞在中、休暇を取り市内観光に時間を当てました。目的地はグリニッジ天文台大英博物館です。

その中でも世界最大級の博物館の一つで、「世界に誇る泥棒博物館」とも呼ばれる大英博物館(The British Museum)について、訪れた者の感想として行くべきでない3つの理由を報告します。

いつ行っても人が多すぎる

大英博物館 内部

大英博物館は入場無料です。

そのため、曜日日時を問わず多くの人が来館しています。日本でいう無料の図書館に集まる地元の人のような方から観光客まで、とにかく人が多いです。展示小間もどこに行っても大体混雑しています。

カフェやフードコートなどは、来館者数に対してテーブルやイスの数が圧倒的に足りてないので、入るまでにかなりの時間を要します。館内ではあちこちで床に座り込んでいる人もおり、休憩を取るのにも一苦労ということです。

ただし館内の温度は一定で調整されているので、冬の寒い日に暖を取りに入るのも一つの手かもしれません(実際の現地の方はそんな感じでした)。

いつ行っても展示物が多すぎる

裸婦像のお尻
美尻の裸婦像

大英博物館は世界最大級の博物館だけあって、100近い小間があります。

全てを完全に見ようとすると一日では足りないと言われ、駆け足でも全部見ようとすると3時間以上かかるでしょう。

建物自体も地下2階から地上5階まであり、混雑しているためエレベーターもほとんど使えないことから、移動距離も多いです。

また当然のことならが、展示物は全て英語での説明のため、理解しようとするとかなりの英語力を必要とされます。

筆者もほとんど展示説明を見ようとも思いませんでした。ただしこちらについては、日本語の音声ガイドを利用するという手もあります。

見どころのある細かい展示物がない

大英博物館のミイラ
ミイラの展示

閉館時間が17時30分にも関わらず、博物館を訪れたのが16時過ぎであったためほとんど見て回る時間がありませんでした。そのため展示品を絞って見て回ることにしました。ロゼッタストーン・ミイラ・日本の展示です。

まず日本の展示は最上階5階の最奥という一番遠いところに位置しています。小間番号は93~95です。主に江戸時代から近代・現代にかけての展示物がありましたが、着物や甲冑、果ては鉄腕アトムのポスターなど、日本の博物館・美術館に行けばどこでも見れそうなものばかりです。外国人が日本の文化・歴史に触れるための入り口としてなら良いでしょうが、日本人がわざわざ見るほどのものでもないと思います。

逆に考えると、他国の展示品も同じように外国人向けの入門編的な展示品ばかりで、それならば実際に現地に行った際にもっと細かく、貴重な展示品を見るほうが良いのではないかと思ってしまいます。

ミイラは正直なところ違いが分かりかねます。日本で開催される「古代エジプト展」なんかで見るのも同じだと思いますので、そちらでご覧になるといいでしょう。

どうしてもというならば「ロゼッタストーン」だけでも

ロゼッタストーン

時間がないけどどうしても大英博物館に行きたい!」という方は、入場して大広間の左にある部屋に入ってすぐにある大英博物館最大の見物・ロゼッタストーンだけを見て、その外にある土産物屋で5ポンドのロゼッタストーンを買うとよいでしょう。これだけなら入場から退場まで10分で済みます。

大英博物館 土産物屋
ロゼッタストーングッズは貴重な収入源らしいです
ロゼッタストーンの土産
レプリカ。スポンジのような素材で出来ており、1個5ポンド。

まとめ

「歴史や美術品を冒涜している!」という意見もあるかもしれませんが、私たちの大半が美術品の希少価値を理解できない素人です。

大英博物館は入場無料なのですら、「時間をかけてじっくり見て支払った分を取り戻す!」と息巻く必要もありません。

それならば見るべきところを抑えてパッと済ますか、いっそ訪れないというのも一つの手です。そして、それ以外の観光に時間を割いたほうが思い出深いものになるのではないでしょうか。