イスタンブール観光記【ネコ編】。古今東西が入り混じる猫の都市。

イスティクラル裏通りで爆睡するネコ。

 

2019年のレバラン(断食明け大祭)休暇は11日間の長期休暇となりました。

年初に一年間の旅程を計画していたところ、最近はマレーシアやタイ、カンボジアなど東南アジア各国を旅していましたが、ここらでちょいと遠く離れたところに行ってみたいという欲が出てきました。

そんな時、ふと頭をよぎったのが、

 

そうだ トルコ、行こう

 

というわけでアジアの最果て、オリエンタルでエキゾチックな魅力たっぷりのトルコ10日間の旅です。

 

 

本記事は「イスタンブール街歩き【ネコ編】」になります。グルメ編は次の記事をどうぞ!

 

イスタンブールは猫の街

トルコはアジアとヨーロッパ、どちらにも跨る国です。その中で大都市イスタンブールは街自体がアジア側ヨーロッパ側と分かれています。さらにヨーロッパ側でも旧市街・新市街と分かれています。

旧市街はブルーモスクアヤ・ソフィアを筆頭にイスラム色の強い歴史的建造物が立ち並びます。一方、新市街はイスティクラル通りを中心に、華やかないかにもヨーロッパという感じがします。

 

そんなトルコは、インドネシア同様にイスラム国家です。しかし街中を歩いているとヒジャブをしている女性は少なく、モスクの音量も大きくなく、また断食中でも日中から至る所で酒盛りをしている人たちを見ると、あまりここがイスラム国家だとは感じさせません。

さて、本題。実はイスラームとネコとは強い繋がりがあります。ネコはイスラム教において敬愛されている動物です。それは預言者ムハンマドに愛されていたということに加え、その清潔さからネコはムスリムにとっての「真のペット」とみなされているためです。異教徒では入ることのできないモスクでも、ネコなら入れます

 

そしてトルコ国内にあって、イスタンブールはとりわけネコが多い都市です。ネコと街並みが合うこともありますが、それ以上に住民がネコを可愛がり、愛しているのが、街を歩いていて伝わってきます。至る所で住民や屋台のおじさんがネコに餌をあげている光景を目にすることができます。

ネコたちも基本的に人に馴れているため、こちらから近づいても触っても逃げられることはありません。また可愛がられているせいか、みな一様に家飼いのネコのような綺麗な毛並みをしています。

 

 

 

 

新市街のイスティクラル通りを一本入った裏通りを歩いていると、至る所でネコを見つけることが出来ます。その中でもとりわけネコと交流できる場所を紹介します。

 

猫のいる教会(Hagia Triada Greek Orthodox Church)

 

タクシム広場にほど近いところに教会があります。この建物は1880年に建てられ、現在ではイスタンブールで最大のギリシャ正教教会です。

イスタンブールに来てすぐのとき、イスティクラル通りはどこだろうと迷い彷徨っている時にネコを見つけました。敷地内にいたので最初は入って良いか悩みましたが、Googleマップで調べると教会のようで、庭なら入っても問題ないだろうと足を踏み入れました。

すると教会の庭に、いるわいるわ、大量のねこたち。この教会内だけで15匹はいたでしょう。

ここでは併設されていたレストランのスタッフが餌やりをしていました。子猫も含めたくさんのネコがいますが、飯を取り争ったりする様子もなく、平和に過ごしているようでした。

 

 

猫とチャイを飲めるカフェ(Pisi Pisi Cafe)

 

ガラタ塔の近く、メトロのSishane駅から南東へ坂を下って行った通りにネコとチャイを飲めるカフェがあります。もちろんネコたちは野良猫なのですが、まるで猫カフェかのように触れ合いながらチャイを飲むことが出来ます。

お店の名前は「Pisi Pisi Cafe」。Pisiとは英語でKitty、すなわち猫を意味します。さしずめ「猫猫カフェ」といったところでしょう。

店のテラス席の前に置かれた座布団にネコが寝ているのを見て、可愛いなぁ~と眺めていたら店員さんから「よかったらチャイ飲んで行けよ!」的な感じで声を掛けられました。

座布団すぐそばのイスに座り、すやすや眠るネコを眺めながら飲むチャイ(1杯3TL:約60円。2杯目以降無料)は味わい深いものがあります。

注意点として、チャイを飲み過ぎてもお店にトイレはなく、また支払いは現金のみです。

 

 

まとめ

イスタンブールは、街並みが見ていて飽きず、カフェやレストラン、屋台も豊富にあります。たくさんのネコたちに遭遇することもできるので、一日中歩いて回ることができます。

定番の観光スポットを片っ端から巡るのもいいですが、イスタンブールの有名な観光地は結構並ぶことが多いです。なので、あえて定番スポットを外し、特に当てもなくぶらぶら街歩きをするというのも一つの楽しみ方だと思います。