トルコでのトラブル旅行記。イスタンブールで靴磨き詐欺に遭うなど計4エピソード。

 

先のレバラン休暇。11連休ということもあり、行ったことのない遠い国へ行ってみよう。

ということでトルコ周遊を敢行したのですが、まぁ行く先々で多くのトラブルに見舞われました。

ひとり旅の心許なさをひしひし感じながら、旅における金の重要性と重々受け止め、こうして経験というのは蓄積されていくんだろうと実感した11日間でした。

 

 

唯一のVISAカード、キャッシング一発目でATMに飲み込まれる

トルコは基本的にクレジットカードがあまり歓迎されない国です。

というのも店側がカード会社に支払う手数料がかなり高額らしく、クレジットカードが使える店でも「現金で払ってもらえるととても嬉しいです…」言われることが多々あります。

しかも基本的にVISA・Masterしか使えず、JCB・アメックス・ダイナース・銀聯などはアンカラやイスタンブールでも使える場所が少ないです。なので基本的にVISA・Masterは非常に重宝します。

そして海外旅行必需品ともいえるカードが旅行途中になくなったら・・・?

 

 

そんな悲劇が実際に起きてしまったのです。

しかもトルコ着いて2日目に(旅行期間は10日間)、観光地カッパドキアで。

 

 

ATMにカードが飲み込まれるというのはよく聞く話ですが、実際に自分に起きたのはこれが初めてです。

最初は画面がフリーズし、写真のようなエラー画面が表示されます。そのうちブラックアウトし、勝手に再起動。ATMでWindowsの絵を見たのは初めてです。

 

 

そしてATMは何事もなかったかのように元の画面へ。私のカードを飲み込んだまま。

ATMが置いてある隣の店に尋ねると、「Haha eating! eating!」と笑いながら言われます。そんなことは分かっとるわ!こっちは対策を聞いてるんや!といっても聞く耳を持たず、どっか行ってしまいました。

カッパドキアでのホテル代や気球ツアー代などを現金で払っており、すでに手持ちは約2万円程度。頼みの綱のVISAカードも飲み込まれ、あとに残るは使えないJCBとアメックス。

やむなし、VISAを止め、緊急カードの発行と緊急キャッシング(現金を届けてくれ、後程カードから決済)を依頼します。しかしタイミング悪く、この日はIdur Fitri(断食明け大祭)の直前。イスラム国家のトルコでは、しばらく銀行や郵便局が休みになるようで、カードも現金も届くのは10日後と言われます。届くころにはすでに帰国の途についてる…。

万策尽きたところで、ホテルのオーナーに相談すると、JCBでもキャッシングできる銀行を教えてくれました。

また飲み込まれるのでは…、という恐怖がありましたが、そもそもそんなに使えないJCBなら飲み込まれてもいい、それより現金が作れるなら!という気持ちでリトライです。そして…、

 

 

無事、現金ゲット。お金があるって素晴らしい、とこの時ほど思ったことはなかったです。

 

 

ちなみに紛失したのはSFC VISAカードだったので、再発行にともないAMC(ANAマイレージクラブ)番号も変わります。今後の旅程でターキッシュエアラインズ搭乗時にAMCを紐づけていたので、ステータスが反映されるか心配でしたが、旧AMC番号でも問題なく利用できました。

 

【カッパドキア】バルーンツアー、天候不良でキャンセルに

 

カッパドキアといえば、なんといっても気球ツアーです。気球に乗って、サンライズと壮大な奇岩群を上空から眺めることが出来ます。

ツアー料金は結構高額で、一人180ユーロ(200米ドル)前後なのですが、遠くカッパドキアまで訪れるならぜひ一度は乗ってみたいものです。最近は予約が殺到しており、一か月前には予約が必要なため、宿の予約と同時に気球ツアーも予約しておくのが良いです。

筆者も予め予約し、ホテルチェックイン時に気球ツアー代200ドルを現金で支払いました。

さて翌朝。3時半に送迎バスが迎えに来るとのことなので、3時に起きて支度をします。シャトルバスに揺られ、20分程度で集合場所に到着。搭乗まで時間があるので、朝食ビュッフェ(大したことはないですが)で時間をつぶします。

しかし出発時間の5時を過ぎても移動する様子はありません。そして全体アナウンスがあり、…

 

「今日は強風のため地元航空当局から飛行許可が下りず、すべてのツアーがキャンセルになりました」

 

おーまいがー。

 

そのままホテルにトンボ帰りし、二度寝につきました…。

結局、翌日のツアーへの振替もすでにフルブッキングでできず…。なんでもこの時期、飛行率が30%程度と飛べない日が多く、過去キャンセルになった人の振替でかなりのオーバーブッキングになっていたそうです。

ただ不幸中の幸いか、現金200ドルが返ってきたので、多少気持ちにゆとりが出来ました(笑)

 

 

【カラハイット】ホテルに着いたら、予約がないと言われる

カッパドキアを後にし、次に向かったのが温泉地パムッカレ。宿泊はもう少し北で天然温泉のあるカラハイットをチョイスしました。

 

 

温泉自体は気持ちよく、結果的にスイートルームをあてがってもらえたので非常に有意義なステイになりました。

ただここでもトラブル勃発。

カラハイットにある温泉が名物のPam Thermal Hotel & Clinic Spaを珍しくExpediaから予約していました。普段使うAgodaではホテルが表示されなかったためです。

21時ごろホテルに到着し、いざチェックインしようと思ったら「あなたの予約はない!」と言われます。

 

 

そんなわけはないと、Expediaに電話。こういうとき国際電話を格安でかけることが出来るSkypeは重宝します。

恐らくホテル側も確認は出来てないけどこいつは予約があるはずと察したのか、とりあえず晩御飯をビュッフェで提供しているのでどうぞと言われ2階のレストランへ。

ご飯を食べ終え1時間ほど経って22時過ぎ、再びフロントへ向かうとようやく「あなたの予約が確認できました!」の言葉が。最終的にExpediaとホテル側でどういうやり取りがされたのかは不明ですが、ひとまずトラブル脱出です。

 

【イスタンブール】五つ星ホテルの敷地内で靴磨き詐欺に遭う

今回のトルコ周遊の最終目的地は、最大都市イスタンブール。

4泊の滞在の内、最後の2泊は立地を考慮したうえで、いまだ利用のなかったインターコンチネンタルアンバサダーの週末無料宿泊を利用しようと、インターコンチネンタル・イスタンブールを選びました。

正直大したアップグレードもなく部屋にほとんどコンセントがないランドリーがやたら高い、極めつけはWi-Fiが途絶えるなどほとんど良いとこなしでしたけど。

そしてこれはホテル側の落ち度ではないのかもしれないんですけど、一番ドン引きしたのが靴磨き詐欺

 

 

向かいから歩いてきたおっちゃんが、すれ違いざまにバケツに入ったブラシを落とす(わざと)

善意でそれを拾うと、「Oh Thank you my firend!お礼にきみの靴を磨いてあげるよ!」と言われます(私の靴、運動靴なんですけどね)。

靴磨きの最中、「どこから来たんだ?」と聞かれるので「日本から来た」と答えます。

すると「日本は経済的に豊かでいい国だよな。おれは貧乏でこうして靴磨きながら子供の教科書代を稼いでいるんだ。子供はアンカラにいてな。来週帰るんだが、それまではそこの公園で寝泊まりしてるんだ」と。

ほんまかいな、と思いながら適当に相槌を打ちます。

磨き終わり、ありがとうと告げて立ち去ろうとすると「90リラ(約1,600円)だ」と言われます。

このころにはトルコの物価もある程度わかっており、昨晩食べたロカンタでの食事が40リラだったのに、たかが5分の靴磨きでその倍はないだろう、と。

とはいえ靴を磨いてもらったのは事実(運動靴だけど)なわけで、「あり得ないだろ」と告げ、チップとして10リラ(180円)を渡してさっさとその場を立ち去りました。

 

そのままホテル内に入ったので追いかけられることもなかったのですが、一連の流れがあまりにも鮮やか過ぎて逆に感心してしまいました。

それでも人の善意に付け込んだボッタくりというのはどうにも気分が悪いですね。

インターコンチネンタルって、なんぼ言うたかて五つ星ホテルじゃないですか?

その五つ星ホテルの敷地内(ホテルから隣接した公園に繋がる細い道)ですよ?

ないわぁ~。