シンガポール男2人旅。
観光立国シンガポールとはいえ、3日もいれば軒並み有名な観光地は制覇出来てしまう。ましてや男2人となるとショッピングもしない、オシャレなところも行かない。そうすると何を楽しむか?
そう、「食」だ。
とういうわけで、今回はシンガポールを訪れたら是非食べてもらいたいものをご紹介!
海南鶏飯(チキンライス)
まずは王道中の王道、チキンライス。
シンガポールなどへ移住した海南島出身者の華僑が、海南島では昔から農家などで家庭料理として食べられていた鶏肉と米飯の料理を故郷の料理として伝えてきた。
写真はメディアでも紹介されているチャイナタウンのマクスウェルフードセンター(Maxwell Food Center)にある天天海南鶏飯のチキンライス。
天天海南鶏飯にまつわる「チキンライス戦争」についてはこちらのブログが非常に面白い記事を書いているので、ご参照あれ。
さて肝心のお味だが、正直普通。何より許せないのが、天天海南鶏飯のチキンライスにはスープがついていないこと!これは若かりし頃、シンガポール在住時代にチキンライスを主食としていた筆者からすればありえないこと。
分離独立した4軒隣の阿仔(アータイ)海南鶏飯のほうが安くて美味しくて、何よりスープ付きとのことなので、マクスウェルフードセンターに行く方は、そちらをお勧めする。
ちなみにたまにホテルやレストランなどでS$10とかS$15のチキンライスを紹介しているが、チキンライスはホーカー(フードコート)で食うべき庶民の食べ物なので、それだけの大金を払って食べるものではないことは覚えておいてほしい。
ブタの肝臓スープ(Pig’s Organ Soup)
意外と日本人にはマイナーなシンガポールフードがこちら。好きな人は好き。Pigのレバーと、それを煮込んだ出汁で作ったスープ。これだけで食べたり、麺を入れたり、白米と一緒に食べたりする。ちなみに中国語では「zhu zha tang 猪什汤」という。イノシシなのか、豚なのかは正直よくわからない。
ホルモン系、とくにレバー系が無理な人には向かないが、食べられる人にとっては非常に精力の付く食事。夜にハッスルしたい人なんかは、夕方にこれを食してから行くと、元気が長持ちする(かも)。思いっきりレバーが入っているが、味は全然生臭くない。焼肉で食べるようなパサパサした感じもなく、非常に食べやすくてオイシイ。
以下の記事(英文)で有名な店を何軒か紹介している。
10 Best Pig’s Organ Soup 猪什汤 in Singapore So Delicious You’ll Praise The Lard
ホーカーセンターの中に一店舗もない場合もあり、わりと探さないと見つからない。筆者のおすすめはチャイナタウンにあるPeople’s park centerの地下1階にあるホーカーの奥にある店。店名は…忘れた。
スープはS$3.5、麺入りはS$4.5で食べることが出来る。
ホッケンミー(福建麺)
チキンライスに並ぶシンガポールフードと言えば、フライドホッケンミー(Fired Hokkien Mie)。元々は福建省発祥の麺料理が、シンガポールで独自の進化を遂げたもの。
基本的にエビ入り焼きそばだが、日本の焼きそばとは異なり、汁っぽくて麺ももちもちしている。そもそもフライドホッケンミーという名だが、日本人の想像するフライド感は全くない。麺は太麺を使用し、イカ、炒り卵、もやしなどの具を入れて炒める。これにライム(のようなもの)をかけたり、サンバル(唐辛子)をかけたりする。なおホッケンミーを頼んだ際についてくるサンバルは、たいていメチャクチャ辛いので注意が必要。
値段がかなりピンキリだが、こちらもレストランやモールのフードコートよりかは、ローカルちっくなホーカーにあるS$6程度のものがコスパが良い。高いところに行くと、一つS$30 といった値段もあるが、味はそこまで変わらない。
チキンライス同様、どこのホーカーにもだいたい一つ以上の店はある。
ロティ・プラタ
こちらもあまりシンガポールフードとしては取り上げられないが、市民の味方ロティ・プラタ。
ナンのようなものナンだと思って問題ない。一応カレーソースのようなものに浸けて食べるが、プラタだけでもオイシイ。
プラタの特徴は中身の具材が多いことで、チーズやマッシュルームなどを選べるほか、バナナやイチゴが入ったものなどもある。これらの具材を組み合わせることだって可能だ。1枚では物足りないが、2~3枚食べると晩飯としてもいけるくらい腹は膨れるので、朝昼夕晩とマルチに活躍できる。
料金はプレーンなら1枚S$1程度。具材入りだとS$1.5~4くらいか。唯一残念なのは取り扱っている店があまり少ないこと。ホーカーのなかでもあまり見かけない。
筆者が最もおススメするシンガポール最強のプラタ屋は、NUS(シンガポール国立大学)の近くにある「Niqqi’s The Cheese Prata Shop」。中心街からは離れているが、多少時間を割いてでもここのプラタを1回は食べてみてほしい。ちなみに24時間営業なので、深夜に空港着いてから直接行けたりもする。今ならUber Eatsなどでデリバリーも出来るんじゃないだろうか。
チリクラブ
最後はいわずとしれたシンガポールのシーフードの王様、チリクラブ。
基本的にどこの店も時価で提供しており、クラークキーのJumbo SeafoodやRed House、マーライオン近くのPalm Beach Seafoodなど観光スポット近くの店ならばSサイズ(2人分)でS$120は覚悟しておいたほうが良い。ちなみに今回筆者はPalm Beach Seafoodに行ったが、諸々合わせると2人でS$260となった。
チャイナタウンなどにあるローカルチックな店に行くともう少し安くなる代わりに、辛さが増す。多分「レッド」チリクラブや「ブラックペッパー」チリクラブしかないのかもしれない。
基本的に食べると手が汚れるが、カニを食うのにそんな些細なことは気にしちゃあいけない!ネイルも気にせず、がっつり頬張るのがチリクラブの食べ方だぜ!…とはいえ、女性用にビニール手袋も用意されているので、必要なら頼みましょう。
食べ方はカニをほじって食べるほか、タレをパン(のようなもの、写真左側に見切れているやつ)につけて食べたりする。この組み合わせがまたタマラナイんだ!あとは白飯を頼んで、カニ身とタレを混ぜて食べるのも非常におススメ。なんにしてもタレがオイシイ。
まとめ
以上、シンガポールを訪れた際はぜひ食べてほしいシンガポールフードを紹介しました。
有名どころだと、これ以外にもラクサやカヤトースト、バクテー(肉骨茶)、ハイティー(アフターヌーンティー)、シンガポールスリングもある。
ラクサはチリクラブの店に行けばだいたい食べれるし、シンガポールスリングはラッフルズホテルのやつは目が飛び出るほど高い(確か1杯S$30)ので、わざわざ男2人旅で行くのもどうかだし…。ハイティーは、男2人ではまず行かない。
「せっかくの旅行だから外したくないし、有名なところや高いところにしよう」となる気持ちも分かるが、どうせなら「安くて美味しい」ホーカーで食べてみてはいかがだろうか。
その際はタイガービールも忘れずに。