【ばんえい競馬場 訪問記】北海道・十勝で織りなす輓馬と人間が刻む北のロマン。

北海道馬巡り第二弾。

前回のノーザンホースパーク訪問記はこちらからどうぞ。

新千歳空港から車で3時間。帯広市中心部にあるのがばんえい競馬。競馬ファンなら一度は観てみたい。サラブレッドではない、体重が1トンを超す輓馬達の競走

ばんえい競馬の入場口

ばんえい競馬は毎週土・日・月に開催されており、14時頃からレースがスタートし、21時前までのナイターが開催されています。

ノーザンホースパークではしゃぎすぎたので帯広到着が遅れ、19時頃に訪れました。この時すでに8レース目で、もっと早くから訪れておけば良かったと後から後悔。

スタンド前にある「とかちむら」で豚丼を食べようと考えていたのですが、とにもかくにもレースを観よう!ということで、まずはレース観戦。そして気づいたら20時になり、とかちむらは閉まっていました…。仕方なくスタンド内のフードコートで豚丼を注文したのですが、これはこれで中々美味しかったです。

まずはパドックへ。巨大な輓馬たち

さてさて、輓馬はとにかくでかいです。前田慶次の愛馬・松風なんかはこんな感じなんだろうなーと思いながら見ていました。騎手がやたらと小さく見えます。

ナイター競馬の撮影は難しいです。まず馬相手にフラッシュをたくのはNG。そして夜間なので明るさを出すためシャッタースピードを遅くするのですが、相手は動きます。実際に見る躍動感を写真で表現するのはやはり難しいです。

並走しながら応援できるレース!?

この輓馬達、思っていた以上に速いです。直線200mで坂が二つのコースをそりを曳きながら走るので、一緒に走りながら応援できると言われています。

確かに、出来なくはないです。

馬たちも途中で休憩を入れながら走るため、その隙に追いつくことは出来ます。しかし、一度パワフルに走り出すと結構速いです。加えて、多くの観客がが同じようにコース間近で並走しながら観戦します。となると人が邪魔で走りづらいです…。走りながら応援しようと思うと、こっちもかなり本気で走らなければなりません。もちろんその分応援に熱が入るし、自分が騎乗しているかのような一体感を感じることができます!

ばんえい レース4

馬の資料館「バロン西と愛馬ウラヌス」

翌朝、ふたたび帯広競馬場を訪れます。とかちむらが開くのを待って資料館へ。無料で入場できるここの資料館は一見の価値があります。輓馬の歴史の他、「バロン西と愛馬ウラヌス」についての展示もありました。

昭和7年(1932)のロサンゼルス・オリンピックの最終日、愛馬ウラヌスを駆って「馬術大賞典障害飛越個人競技」で優勝した西竹一選手。世界の名だたる騎手を抑えての金メダルは、日本の馬術界のみならずスポーツ界にとって、今に至るも空前にして絶後の快挙でした。その後映画にも描かれましたが、硫黄島の戦いで戦死する悲劇とともに、馬に乗る者なら知っておかねばならない人生だと思います。
北海道大学馬術部「バロン西と愛馬ウラヌス物語」より

まとめ

北海道遺産とされ、世界でもここ帯広でしか開催されていない、ばんえい競馬。競馬好きならずとも、その迫力を間近で感じるために訪れる価値は十分にあります。なお、前述した通りばんえい競馬は土・日・月のみの開催なので、スケジューリングに気を付けてください。

ばんえい十勝 オフィシャルサイト
〒080-0023 北海道帯広市西13条南9丁目
http://www.banei-keiba.or.jp/