アメリカ出張の際、最初にサンフランシスコに到着したのですが、当日は日曜日で予定もなく時差ボケ調整のために空けていました。
到着するのは正午頃だったので、ここはやはり海外競馬場巡りを!ということでサンフランシスコにあるゴールデンゲートフィールズ競馬場(Golden Gate Fields)に行ってみました。
この日は幸運なことに$1デーということで、入場料や駐車場料だけでなくドリンク・フードまでもが1ドルで購入できます。月一度、どうやら月末のレース開催日にこの設定があるようです。
ゴールデンゲート競馬場の場所
サンフランシスコ国際空港から車で約40分のところにあります。
サンフランシスコ市内から20分程度でしょうか。
位置的にはバークレー(Berkley)地区のやや北にあたります。
競馬場へ入場
そこまで大きい規模の競馬場ではなく、この日は重賞もないことからあまり人の入りは多くなかったです。
基本的に曇天続きで、あまり晴天が多くないサンフランシスコなので、この日も雨が降ったり止んだりしながら、合間で青空が見えたりもしました。
まずは駐車場で駐車場代1ドルを払い、車を止めます。それから入場口で入場料1ドルを払います。
中に入り8ドルくらいのレープロを購入しました。安い2ドルくらいで、馬名だけが乗っているようなレープロも販売しています。
しかし中は本当に人がいません。果たして今日はレース開催日なのかと心配になってしまいます。
今回がアメリカの競馬場の初訪問でしたが、「アメリカのダートは砂というより土」という言葉はまさしくその通りでした。どう見ても砂には見えず、日本でいうと常に重馬場や不良馬場といった感じの「土」です。
さらに奥まで進んでいくとやっと少し人が増えてきました。やはりおっさんが多いのは日本と一緒ですが、意外なことに若者やカップルを見かけたりもします。
場内の雰囲気と言えば、日本でいうところの中央競馬というよりは地方競馬寄りなので、その辺が少し意外でした。園田競馬場にデートで来る大学生カップルもあんまりいないでしょうから。
スタンド自体は結構大きいものの、やはり地方競馬の感じは否めません。上の階には指定席のようなものもありました。
パドックはどこに…?
さて何はともあれ、まずはパドックに向かいます。しかし探せどもパドックは見つかりません。端から端まで探して、挙句の果てにパドックパブというパブにも入ってみましたがありません。
が、ちょうどそのパドックパブの反対側あたりにようやく見つけました。あまりにもこじんまりとしていたので見落としていたようです。
えらい近いです。1mくらいの距離に馬がいます。向かってこられたら避ける自信はないです。
馬券の買い方とオッズの見方
コースにはターフビジョンがあり、オッズはそこに表示されていました。アメリカではあまり細かいオッズは設定されず、例えば8番の8・5というのは、5分の8つまり1.6倍ということです。
馬券の購入方法は機械と窓口があります。機械は、日本のようにマークシートに記入して購入するタイプですが、いまいち勝手が分からないので、窓口で購入しました。
EX(EXACTA)というのは馬単、TRI(TRIFECT)は三連単です。この場合、1-4の馬単ボックスを各5ドルの計10ドル、それから1-4-10の三連単ボックスを各2ドルの計12ドルを購入したことになります。
レースの特徴
さていよいよレース。John Deereのトラクターに引っ張られてきたゲートにはでかでかとGolden Gate Fieldsの文字がありました。
肝心のレースはというと、アメリカ競馬は先行しなければ話にならないと聞いていたものの、低いレベルだと結構差しが決まることもあるようです。
そして思った以上に人気が当てになりません。8頭立てで1倍台の1番人気、2倍の2番人気が揃って飛びました。単なる偶然かもしれませんが。それでも、そんなレース後に日本のようなどよめきがあまりなかったことから、現地ではよく見る光景なのかもしれません。
レース後に勝ち馬の簡単な表彰をやるのですが、なんというか本当に距離が近いです。オーナーらしき人はその辺にいそうな人だし、ドレスコードもへったくれもありません。
観客もそうで、わざわざスーツで来た自分が非常に浮いていました。
1レースの賞金がどの程度かは分かりませんが、アメリカンドリームとは意外とすぐそこにあるのかもしれません。
$1デーとは?
ふと腹が減り、せっかくなので1ドルのドリンク&フードを頂くことにしました。
まずはトークンという引換券のようなものを購入します。ドリンクはコーラもビールも1ドルだったので、みんなビールを飲んでいましたが、自分は運転のためコーラを注文しました。
フードはというと、ホットドッグ一択だったのでこちらを注文。なんともまぁ安っぽいホットドッグですが、1ドルなので致し方ないと自分を納得させ、最終的に3つほど食べてしまいました。
まとめ
ゴールデンゲートフィールズ競馬場はサンフランシスコという大都市の近くに位置していながら、華やかで派手やかな大人の社交場という感じはありません。
むしろ、日本の地方競馬に近い「鉄火場」という感じですが、一方でそこまで殺伐としているわけでもありません。地元の人がのんびりレースを楽しんでいるように思えました。
個人的には、馬券を買ってレースを見るよりかは、馬を所有してレースをさせてみたいなぁと。
そんなゴールデンゲートフィールズ競馬場の日曜日でした。