2016年秋のイギリス出張の際。たまたま半日程度空き時間がありました。どこか面白いところがないかなぁとGoogleMapで探していたところ、見つけました。
グリニッジ天文台。
超有名。普通に社会の授業受けていたら知っているはず。
そうだ グリニッジ、行こう。
グリニッジ天文台の紹介
時は大航海時代、15世紀後半の大英帝国。船乗りたちに現代のようなGPSはない。当時は夜空に煌めく北極星が唯一の目印。
北極星のおかげで緯度は分かるんだけど…(´・ω・`)
それでは正確な航海ができない…(´・ω・`)
そうだ 経度、作ろう。
経度は、時間が分かれば、割り出せる。じゃあここ(グリニッジ)を基準にして、国際時間の概念を作ろう!てなわけで、グリニッジが経度0度となり、現在の世界標準時です。天文台は、現在は史跡として残っています。
アクセス
ロンドン市内から地下鉄で1時間程度です。この時はキングスクロス駅直結のグレートノーザンホテル(GNH、SPG系)に泊まっていたので、一度乗り換えが必要でした。DLRのGreenwich駅で下車。
明らかな改札がなく、素通りする人が多数いるので気を付けてください。地上階に上がるエスカレーターの直前にオイスターカードのタッチポイントがあります。駅員は指示とかしてくれません。周りの(特に現地人ぽい人の)動きを見て、真似ましょう。
天文台入り口までは徒歩10分程度です。
天文台観光
天文台正門はこのように閉ざされていますが、横の勝手口から出入りできます。
正門を抜けてからも10分程度、上り坂を歩きます。
天文台です。入場料は9.50ポンド。その他、家族割りや近くのCutty Sarkとのセット券などもあります。入場時間は10:00-17:00です。結構休館日が多いので、事前のチェックをお勧めします。
この日は雨が降っていました。外国でもコヤツは使い勝手が良いようです。ただ、「傘ぽん」という名前はイギリスで初めて知りました。
昔の世界地図があり、日本の地名もそれなりに書かれていました。Edoとあるので、江戸時代でしょうか。スペルが蝦夷(Jesso)、四国(Shikoke)、九州(Kiusin)、都(Miako)とめちゃくちゃです。江戸と種子島、隠岐くらいでしょうか、合ってるの。
外に出ると、溝があります。ここがちょうど経度0度地点だそうです。東京までは東経139.45度。ロサンゼルスは西経118.15度ですね。ここからだと日本よりもアメリカ西海岸のほうが近いようです。
国立海事博物館
近くにある国立海事博物館は入場無料です。大英博物館といい、イギリスは入場無料の博物館が多くあります。
休日とあって家族連れが多く来てました。中に入ると上半身だけのエビぞり人形がたくさんいます。昔から船の先頭に動物やドラゴンなんかの飾り物を付けて、海での安全を祈願していました。この頭はその伝統の名残で、Figure Headといいます。18世紀ごろから、船の名前にちなんだ飾り物が流行りだし、その結果人型の上半身だけの飾りが出来たそうです。
周辺の観光地
周辺の港町は「マリタイム(海事都市)・グリニッジ」の名でユネスコの世界遺産に登録されています。有名なのはカティサーク(Cutty Sark)です。大きな帆船を改装したもので、中も見れますが、こちらは有料です。
近くにはGreenwich marketという多国籍なマーケットがあります。屋台が並んでおり、食べ物やお土産が売っています。この空間だけ切り抜いて、人種を変えると東南アジアの一角になります。
ちなみに日本語ではグリニッジですが、英語名はGreenwichです。ただし、クイーンズイングリッシュなので「グリーンウィッチ」とは発音しないそうです。