以前行った大分ツーリングの続きになります。
大分で一日を過ごした翌日、大分市内から一路東へ30分ほど走り、佐賀関から四国は愛媛の三崎港へ渡るべく、国道九四フェリーに乗りました。目的は愛媛の100名城ですが、佐田岬半島を通っている間、興味深い建造物を見つけたので記事にします。
国道九四フェリーを降りて、再び愛媛県側の国道197号線を走ります。半世紀前までは陸の孤島と呼ばれており、197(イクナ)国道とも呼ばれていましたが、1987年に佐田岬メロディーラインが開通してからは、絶好のツーリングコースにもなっています。佐田岬メロディーラインは八幡浜市と佐田岬を1時間もかからず結び、道中は信号も少なく、景観も良い好走路です。
また佐田岬は、その突き出た半島の形状から風の状況が良く、風力発電機が多数建設されています。四国の中で風力発電に適した土地は、ここか四国カルストの周辺しかないとも言われているほどです。風力発電機が並ぶ景観はフェリー上から眺められるほか、近くを走行することも可能です。
三崎港に着くと、巨大なオレンジの群れで作られたドームがあります。これ、一応本物のオレンジ(の皮)のようです。オレンジなのか蜜柑なのか、他の柑橘類なのかはイマイチよくわかりませんでした。鳥などに食べられないものなのでしょうか…。
また愛媛の南予地方では、じゃこ天が特産品となっています。地元でとれる安い魚のすり身を、形を整え油で揚げた魚肉練り製品で、揚げかまぼこに分類されます。現在では蜜柑に次ぐ愛媛の名産品となっています。
三崎港を出てすぐのあたりにもじゃこ天の店があり、店頭で買ってそのまま食べてみました。1個150円程度で、揚げたてのじゃこ天はかなり熱いながらも、魚の味わいと食感が美味でした。
さて、三崎港を出て10キロほど佐田岬メロディーラインを走ると、何やら荘厳な建物が見えてきます。これこそ今回の記事の本懐である「大久展望台」です。
海をむけば宇和海、山をむけば風力発電機の風車群を眺めることが出来ます。建物内には、ここ伊方町大久出身のノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏の記念碑やパネル展示室がありました。ちなみにこの展望台、夜にはLEDライトで色鮮やかにライトアップされる模様です。
何を思ってこのようなパルテノン神殿を作ったのかは不明です。しかしドライブやツーリング中に突如としてあらわれる白亜の建造物のインパクトは、相当なものです。特に訪問した時のように、青空が良く映える日ならなおさらでした。
もし佐田岬メロディーラインを通る機会があれば、ぜひ訪れて一枚写真を撮ってみてはいかがでしょうか。そうすれば、家族や友人に「あれ?いつヨーロッパに行ってきたの?」と聞かれること間違いなしでしょう。