2016年8月に納車したZZR-1400。
先代のNinja-250Rでは中々ロングツーリングを敢行する気になれなかったものの、このメガツアラーは長距離を走ってなんぼ!いざ、広島から京都まで100名城巡りツーリングです。
1日目:広島→備中松山城→鬼ノ城→岡山城→(瀬戸大橋)→丸亀
2日目:丸亀城→高松城→徳島城→(明石海峡大橋)→京都
最終日:京都→篠山城→竹田城→津山城→広島
もちろん城巡りだけでは飽きるので、各所の名物やスポットなども回っていきました。今回はツーリング中の城以外の部分をレポートします。
コンテンツ
広島を出発し、小谷サービスエリアへ
朝8時前に出発です。先々代のZZR-400の頃から使用してるGOLDWINのサイドバッグはかなりマフラーとすれすれですが、なんとか収まりました。
途中小谷SAで朝食を取ります。前日は晩飯を食べられなかったので、朝でも重めのかつ丼です。SAはご当地グルメもありますが、どこでもあるかつ丼もありがちな味で個人的には好きです。
山陽自動車道の笠岡ICで降ります。ここから最初の目的地である備中高松城までは約1時間、40キロほどの道のりです。
時代劇ロケスポット・中世夢が原
途中、国内最大級の望遠鏡を備える「美星天文台」や時代劇ロケなどで使用される「中世夢が原」のある美星町を通るので、せっかくなのでどんなもんか立ち寄ってみました。
まず美星天文台に行くと、…入口が閉まっているではありませんか。検索してみると、なんとピンポイントでこの日だけ昼1時からの開館だとか。
仕方なく今度は中世夢が原へ。正直なところ行くまでは名前も聞いたことなくどんな施設かも知らなかったので、名前の響きだけで訪れました。
駐車場にある車もそこまで多くはなかったです。ツーリングに来ていたおじさん2人組と女子大生8人くらいがいました。おじさんたちは日陰でコーヒーを飲んでおり、女子大生は特有のハイテンションで自撮りしたりしていました。
中を見学しようと思いつつも、結構時間がかかりそうだったので、入り口だけで撤収します。
かつてここでは大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」や上戸彩主演の「あずみ2」、「坂の上の雲」の撮影などに使用されました。他にもコスプレイベントなんかも開催されているみたいです。
この後は一路、備中松山城へ。
100名城ではない備中高松城跡と、日本三大稲荷の一つ最上稲荷大鳥居
備中松山城から鬼ノ城までは1時間ほど。途中、細い道を通るので注意が必要です。
鬼ノ城から岡山城までも1時間ほどですが、途中で豊臣秀吉による水攻めで有名な「備中高松城跡」と本殿と拝殿が国宝指定されている「吉備津神社」に寄ることにしました。
鬼ノ城から国道180号線に入ると、道中で備中高松城の案内が出ています。ちなみに途中には最上稲荷大鳥居という、遠近感が狂うほどの大きな鳥居があります。以前触れた、日本三大稲荷の候補の一つらしいです。
この鳥居をくぐっていくと、備中高松城「跡」があります。城跡なので天守などはありません。現在ではだだっ広い公園になっていました。世間一般のイメージ的には水攻めの備中高松城の方が印象的かもしれませんが、観光地としては圧倒的に備中松山城のほうが上ですね。
ちなみに双方とも、四国の松山城・高松城と区別するため頭に岡山の旧国名である備中がつけられています。
桃太郎伝説発祥の地「吉備津神社」と「桃太郎うどん」
お次は、おとぎ話の代名詞「桃太郎」の元となった桃太郎伝説発祥の地である吉備津神社です。
続日本後紀という平安時代に記された歴史書によると、847年にはこの吉備津神社の記録があったそうです。平安京に遷都したり、遣唐使が行われていた頃です。それだけ歴史があるのなら、何も考えずとも国宝指定されていて不思議ではありません。
有名な大回廊などを見学する間がなく、本殿をお参りしただけでした。車のお祓いをされている方がいました。交通安全としても有名なのでしょうか。
お参り後は、入り口にある茶屋「桃太郎」で遅めの昼食です。ずらりと並んだメニューを見渡すと、気になるのが二つ…。
「桃太郎そば」と「桃太郎ぜんざい」。
気になります。腹が減っているので、そばを注文しました。注文の際どんなものか尋ねてみると、
「雉(きじ)の肉、山菜、きびだんごなどが入っています」
とのことです。雉肉は生まれて初めてです。きびだんごは…、甘いやつが入っているのでしょうか?
いざ、ご対面!
雉肉はつみれのようになっています。口に含んだ時はやや臭みを感じますが、その分味も強いです。きびだんごは想像していたものと違い、甘くありません。
そばの麺は太く、かなりコシが強いです。ダシは雉肉や山菜の味がしみ込んでいて、濃厚な味わいでした!
100名城「岡山城」から瀬戸大橋へ
吉備津神社を発ち、岡山城を見学し終え、この日の宿泊地・香川県丸亀市を目指します。
国道30号線を南下し、少し遠回りをしてせっかくなので海沿いの国道430号を走っていくことにしました。瀬戸内海を臨みながらの走行はまさに快適。
児島インターまでは20分程度の走行でしたが、車の数が少なく適度な海岸沿いのワインディングが気持ち良いです。ぜひ時間があれば通ってみてください。
瀬戸大橋を通るバイクはETC必須!
瀬戸大橋はETCを使えば休日割引も併せて1,340円(児島IC~坂出北IC)のところ、搭載が間に合わなかったので泣く泣く2,880円現金払いです。
この日は風もなく走りやすかったですが、台風などが近づいたときは二輪のみ通行禁止となることもあります。その場合迂回路がほぼ無いに等しいので、天候が怪しい時は通行状況を確認してからの方がいいです。
途中、与島SAという立派なSAがあったので立ち寄ってみます。ちょうど夕暮れ時で、夕陽を撮影している人が多くいました。レストランや屋台が多く、盆休み期間とあってめっちゃ混雑していました。バイクも何台かいましたね。
この与島SAは高速外にあるサービスエリアで、高速に戻る際は再度レーンを通らなければいけません。そのレーンがなぜかETC「カード」をマシンに挿入するタイプです。
車ならETCカードはすぐ抜けますが、たいていシート下にETCを収納しているバイクは一旦シートを外す必要があり、場合によっては荷物を降ろしたりしなければなりません。
一応二輪用の避難スペースもありました。現金の場合は通行券を通すだけなので、この時ばかりはETCでなく現金払いで通って良かったと思いました。
四国上陸!香川・丸亀のホテルで洗礼を受ける。
坂出インターで下り、丸亀方面へ。
丸亀では丸亀城と共に、今年ここに転勤してきた友人に会うという目的もあります。友人からは、
「丸亀はホンマに何もないから、高松にしよう!」
と言われていましたが、丸亀城に行く用事もあったので丸亀宿泊にしました。宿泊先のホテルが丸亀駅の近くなので、そちらを目指すため県道193号線を通ります。
主要道路なのか、道路脇には多種多彩な店舗が並んでいます。やたらとデカい建造物(ゴールドタワー)やボートピア丸亀などもあり、この時はまだ「意外と丸亀って色々あるなぁ」と思っていました。
ホテルは楽天トラベルなどで検索しても3万円と高騰しているアパホテルしか見つからなかったので、Googlemapで「宿泊」と検索し、出てきた施設を検索してみます。
電話して何件か当たった結果、素泊まり4,600円の「ビジネスホテルふくしま」が空いていたので予約しました。
ホテルに着くと受付の方から、
「今日は暑いから部屋のエアコンをつけておきましたよ~」
と言われました。
なんて気の利くホテルなんだ!と感動ものです。
一日中暑い中ジャケットを着て、汗まみれのまま部屋に飛び込むと…
暑い。
日中の屋外より暑い。というかムワっとする。
まさかと思いリモコンを確認すると、見事に「暖房」の文字が…。
すぐさま「冷房」に切り替え部屋を冷やします。
これが香川の洗礼なのか…。
部屋自体は値段相応といった感じで、寝る分には特に問題ありませんでした。冷房もきちんと効きますし、シャワーの湯の出も問題ありません。朝食を600円でつけれるそうですが、今回は遠慮しました。
その後、駅前で待ち合わせのため丸亀駅へ。駅前商店街を散策するも、元々なのか日曜日だからなのかシャッターが全部下りていました。飲み屋も見当たりません。友人の言っていた理由が分かった気がします。
夕食は丸亀市内では割と有名な魚の美味しいところということで「一徳」へ連れて行ってもらいました。
結構豪勢な船盛や日本酒をそれなりに飲んだものの、二人で一万円はいかなかったので値段も味も満足でした。店員さんはかなりファンキーな方でした。
中四国ツーリング1日目のまとめ
高速料金
府中→広島東(広島高速) 460円
広島東→笠岡(山陽自動車道) 2270円(ETC休日割引の場合1590円)
児島→坂出北(瀬戸中央自動車道) 2880円(ETC休日割引の場合1340円)走行距離…約280km
燃費…約16km/L(高速込み)
やはりZZR-1400、かなり燃料の大食いです…。高速走行込みでリッター16kmかつハイオク仕様だと燃料代がかさみます。走行性能はやはりメガツアラーだけあって高速走行は非常に安定しますね。
反面、ノーマルスクリーンだと風が直撃なのとポジションがきついので、疲労度合いは先代のNinja-250Rと比べても、そこまで劇的に向上した!ということはありません。
2日目は香川から徳島を経て、大鳴門橋と明石海峡大橋を通って京都までです!