インドネシア在住者におすすめのマイレージプログラムということで、日本ージャカルタを往復する選択肢として、定番のANA・JAL・ガルーダ・SQだけでなく、Cathayとタイ航空などもあります。さらにクレジットカードによっては移管できるマイレージプログラムも多数あるので、14FFPをレビューしていきます。
ちなみに参考にしたのはこちらのサイトです。
今回対象にしたマイレージプログラムは以下の14です。
- ANA(ANAマイレージクラブ/AMC)
- JAL(JALマイレージバンク/JMB)
- エアカナダ(アエロプラン/Aero Plan)
- アメリカン航空(アドバンテージ/Advantage)
- デルタ航空(スカイマイル/Sky Mile)
- ユナイテッド航空(マイレージプラス/Mileage Plus)
- エールフランス/KLMオランダ航空(フライングブルー/Flying Blue)
- ブリティッシュエアウェイズ(エグゼクティブクラブ/Executive Club)
- ルフトハンザ航空(マイルズ&モア/Miles&More)
- キャセーパシフィック(アジアマイル/Asia Mike)
- ガルーダインドネシア航空(ガルーダマイルズ/Garuda Miles)※
- シンガポール航空(クリスフライヤー/Kris Flyer)
- タイ国際航空(ロイヤルオーキッドプラス/Royal Orchid Plus)
- エミレーツ航空(スカイワーズ/Skywards)
【Marriott Bonvoy AMEX利用の場合】
インドネシアのナショナルフラッグであるガルーダインドネシア航空にだけはマリオットポイントからの移行ができません。
ただし、別でインドネシア国内のガルーダマイルが貯まるクレジットカードを持っている人にとってはガルーダマイルズも選択肢に入ります。とはいえ根本的にガルーダマイルズは必要マイルが圧倒的に多すぎる上、搭乗マイルも貯まりにくいので選択外です。
では、特におススメなものだけ見ていきましょう。
ANAマイレージクラブ
シーズンによって変動はありますが、ローシーズンで30,000マイルの安さは圧倒的です。しかも今は成田便ならマイル減額キャンペーン(28,000マイルで往復)もやっています。そのほか、スターアライアンス系列のSQやタイ航空、そして業務提携先のガルーダの航空券と交換することもできます。その際は一律35,000マイルです。
実はANAの国際線特典航空券と言えば、レバラン前や夏休み、そして年末年始のNH便が非常に取りにくいことで有名です。特に夜ジャカルタ発羽田行のNH856はハイシーズンだと壮絶な争奪戦になります。(新しく8月から就航する早朝ジャカルタ発羽田行や成田行はそこまでです)
ところが提携航空会社便だったら、ハイシーズンでも空きがあることが結構あります。そして、必要マイルはシーズンによって変わることがありません!となると、ハイシーズンはNH便を諦めて、SQやガルーダ便の予約を目指していくというのも一つ手ではないかと思います。
それからこれはJALでも言えますが、日系航空会社は特典航空券の変更およびキャンセルでもかなり優れています。変更手数料は無料(日付、便のみ。航路変更は不可)だし、キャンセル料も3,000円程度と良心的です。米系航空会社だと150ドル(=約17,000円)取られるところもありますからね…。
もう一つANAがJALより優れている点は、特典航空券でもミリオンマイラーにカウントされることです。JALは特典航空券での登場はミリオンマイラーのカウントに含まれません。
JALマイレージバンク
ANAと並び立つワンワールド所属の日系航空会社。
JALはANAと異なり、シーズンによって必要マイルが変わるということがなく、一律35,000マイルです。ただし提携航空会社利用の場合は、やや高くなり39,000マイルが必要となります。とはいえ、提携航空会社も選択肢としてはキャセーくらいしかないのですが…。
変更手数料無料はANAと同条件、キャンセル料はANAより100円だけ高いです(税込抜で変動するかも)。相変わらず筆者は昔はJAL派(日本アジア航空派)でしたが、今ではすっかりANA派になってしまったので、JALに関する記事をつらつら書く意欲がありません。
アエロプラン
エアカナダのマイレージプログラムです。
数年前まではアエロプランのマイルで、バンコク行きスターアライアンス系ビジネスクラスが往復25,000マイルで行ける時代がありましたが、当然のごとく大幅な改悪が行われました。それでもエコノミークラスなら往復40,000マイルと、それなりの水準です。
アエロプランで搭乗するなら、ANAではなくSQを選びましょう。その理由はアエロプランから予約するとSQ便は燃油サーチャージがかからないからです。それでも、SQに乗るなら後述するクリスフライヤーのほうがお得なんですが…。
ちなみに変更手数料やキャンセル料は90カナダドル。日本円にして約8,000円です。安くはありません。
アドバンテージ
ワンワールド所属のアメリカン航空のマイレージプログラムです。同じワンワールド所属のJALとキャセーに登場する際の選択肢として挙がります。
米系航空会社の利点はなんといっても燃油サーチャージがかからないこと。さすが油を持て余してる国は違いますねぇ。
加えてアメリカン航空は他の米系であるデルタやユナイテッドと比べ、日本ージャカルタ間の提携航空会社による必要マイルが40,000マイルとやや少なめです。(他は45,000マイル)
とはいえ、JALに乗るならアドバンテージでマイルを貯めるよりかは、素直にJMBで貯めたほうが有償搭乗時の取得マイルも増えますし、そちらのほうが良いでしょう。
スカイマイル
デルタ航空のマイレージプログラムです。
スカイチーム所属なので、ガルーダインドネシア航空と提携しています。というかガルーダに乗る人以外は基本的に選択肢に入りません。
必要マイルは45,000マイルとやや高めですが、ガルーダのそれ(70,000マイル)と比べるとまだマシです。ただ変更手数料・キャンセル料共に150ドルと今回あげた13のマイレージプログラムの中でも最も高い費用がかかります。
そうなるとガルーダに乗るならANAマイルで良いじゃないか、ということになるのですが。結局スカイマイルが選択肢に入るのは以下の二つのシチュエーションの場合だけなんですよね。
- デルタアメックスを持って、上級会員としてガルーダに乗るとき
- ANAがガルーダとの提携終了したとき
デルタアメックスは筆者が持っているSPGアメックスとは共存しにくい(同じブランドのため)し、年会費もけっこうかかります。国内線も含めてガルーダを乗り倒す人ならまだ良いでしょうが、ANAのSFCを持って、メインはSPGアメックスで決済している筆者からすれば、あまり取り入れようという気にはなれません。
もう一点は、今でこそANAとガルーダが業務提携しているので、ANAマイルでガルーダに乗れますが、もしこれが数年先に提携解消したら…?そうなったときにはじめて、スカイマイルの序列が少し上がるんじゃないかな。あとはガルーダの関空ージャカルタ便が今の週3便から週7便になったら。
クリスフライヤー
色んなところで世界ナンバーワンを争うシンガポール航空のマイレージプログラムです。
本来は自社便が45,000マイル、提携便が50,000マイル必要ですが、自社便に限りネット予約をすれば15%割引の38,250マイルでいけます。しかも自社便なら特典航空券取得時に燃油サーチャージがかかりません!(提携便はかかる、しかも13,000円とかなり高い)
というわけでクリスフライヤーを使う場合は、基本的にシンガポール経由のSQ便しかありえません。
変更手数料も自社便の場合、21日前までなら無料です。様々な面でスターアライアンス所属ながら自社便と提携便に差をつけています。まさしく「自社便第一主義」ですね。
機材もサービスも空港も文句なしのSQですが、唯一マイルが貯まる有償航空券を購入する場合は結構値が張ることがデメリットです。ジャカルタの日本人界隈でも、「SQに乗る人は金持ち」という認識がまかり通っています。
また、インドネシア在住の場合、クリスフライヤーマイルが貯まるクレジットカードを使えるというメリットもあります。詳しくは前回書いた記事で(インドネシアに在住する場合に使用するクレジットカードの選択肢。『CITI PREMIERMILES CARD』とは?)。
まとめ
筆者の見解としては、
ANAマイレージクラブ>クリスフライヤー>>(越えられない壁)>>スカイマイル>(越えられない壁)>JMB・アエロプラン・アドバンテージ・その他>>>(越えられない壁)>>>ガルーダマイルズ
くらいです。
とりあえず表を作って思ったのが、「ガルーダマイルズひどすぎ」。
インドネシアのナショナルフラッグキャリアなんですから、もう少しマイレージプログラムを改善してもらいたいものです。SPGポイントからの移行も出来ないし…。せっかくサービス世界No.1にもなって、綺麗で新しい空港も完成したのに…。
まぁ結論は結局
やっぱりANAマイルが一番!