広島桜ツーリング、第四弾にして最終回は安芸太田町にある「与一野のしだれ桜」です。
これまでのたくさんの桜並木があるスポットとは違い、一本桜があるだけです。ですが高さ12m、横は9mにもなる巨大な一本桜は壮大な景観だと言われています。ちょうど満開のタイミングと休みが重なったので、ツーリングがてら訪れることにしました。
アクセス
今回は高速道路は使うまいと、下道で行きました。
広島市内から安佐動物園の前を通り、長沢大橋の交差点からは国道191号線を通って行きました。国道191号線は広島から山口の下関まで続く、非常に長い国道です。途中は角島大橋の前を通っていたりします。
戸河内ICあたりまでは加計街道と名付けられ、太田川にそって山の間を通っている道路です。交通量も信号も少ないので、かなり気持ちの良い道です。途中「加計町山崎」の交差点だけ注意すれば、1時間半もあれば戸河内ICのあたりに到着します。
国道191号線沿いで、戸河内ICの出入り口を出たところに道の駅「来夢とごうち」やセブンイレブンがあります。そこからさらに西へ進んでいき、最初の発坂トンネル手前を左の側道に入ります。桜の時期は立て看板が出ているのでわかりやすいです。側道を10分くらい進んでいくと到着します。
途中には別の一本桜があり、バイクと撮影するには良いスポットです。
近隣には無料駐車場がありますが、この日は来場者が多く、路上駐車も目立ちました。といっても、地元のボランティアのような方が案内誘導をしていたので、問題ないのでしょう。バイクはしだれ桜へ続く道の入口にある集会所の前に停められます。
集会所の隣には、妙に躍動感のあるカカシがいました。
案内小屋から上り坂を5分ほど登ると、お目当てのしだれ桜が見えてきます。道中、一般車両は進入禁止なので、徒歩で行く必要があります。自転車は大丈夫みたいでした。
桜の所感
やや散っていたせいか、思ったほど壮大なものではないように感じました。
撮影する角度にもよりますが、何より後ろや横の木が邪魔になります。近くまで寄ることも出来ますが、ある距離からは保護のため進入禁止となっています。接近する際は、民家の脇道のようなところを抜けていきます。
近くで見るよりかは、やや離れて見たほうがしだれ桜だけにフォーカス出来るのでいいかもしれません。
目の前に田んぼがあるので、夜間にライトアップされた桜が水面に鏡面反射すると、幻想的な写真が撮れます。天気が良ければタイムラプスを加え、星空と一緒に撮影することも出来ます。
しだれ桜の周辺には民家や私有地があり、花見などには全く向きません。むしろ近所迷惑になるのでやめましょう。
しだれ桜以外にも、田舎らしいのどかな風景や、シバザクラや菜の花、水仙など色とりどりの花を見ることができます。
まとめ
「与一野のしだれ桜」だけでインパクトのある写真を撮ろうとすると、やはり夜間のライトアップが必要になります。大きさ自体はそこまで大きくないため、水面との鏡面反射などプラスアルファの要素がないとインパクトに欠けます。ただしライトアップは年1回(2017年は4月15日土曜日)だけなので、早い目に場所取りをしないとカメラマンがたくさんいるでしょう。
筆者は後になって、パノラマ撮影をすれば周辺の色とりどりの花も一緒に撮影できたことに気づき、少し後悔しているところです。
山奥のほうとあって、広島市内とは1週間くらい満開のピークがずれるので、ちょうど良い時期に訪れることが出来ました。道中は気持ちの良い道が続くので、ツーリングスポットとしてもアリな選択肢です。