【ベトナム】ホーチミンシティでガールズバーのお姉ちゃんに観光案内をしてもらった話

2014年5月。

翌月からの就職を前に広島で働き始めるのを前に、世界一周に行こうと思った。

しかし世界一周へ出るほどの金も時間もなく、やむなく東南アジア4か国を放浪することとした。

最初の国はベトナム。訪れたのは旧首都ホーチミン・シティだ。

1日目

いざ、ベトナムへ

朝に成田空港を飛び立ち、ベトナム航空で昼過ぎにホーチミンシティへ。

空港から予約していたホテルまではとりあえずタクシーを使う。白タクには気を付けようとしていましたが、そもそもどれが白タクなのか分からない。

結局、乗ったタクシーは250,000ドン(1,250円)。相場が150,000ドンらしいので、ぼったくられた…のか?

ホテルはAgodaで予約した、統一会堂すぐそばの「ランラン2ホテル(Lan Lan 2 Hotel)」。3泊朝食付き11,432円でした。部屋も含めて全体的に綺麗で、Wi-Fiも良好だったのでおススメです。後述しますが、ベンタイン市場や日本人街があるレタントン通りへも歩いて行けます。

Agodaで予約する際はバリューコマースを経由するとキャッシュバックを受けることが出来ます。

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夜の街へと繰り出す

まずは部屋で下調べをし、夜になって街へと繰り出すことに。

ホテルから15分ほど歩いたところに、日本人街が集まるレタントン通りがあるのでまずはそこへ向かう。

しばらく歩いて回った後、「いもたろう」という居酒屋へ入ってみた。

わざわざベトナムまで来て日本の居酒屋に入ったのは、まずは情報収集の意味合いを込めてのもの。

店主の日本人の方と話し、とりあえずマッサージで良い所がないか聞いてみた。

すると近くのmiumiuというマッサージ屋がいいとのこと。

ちなみにこのマッサージ屋は何件があるグループで、とりあえず一番近い所へ。

至って健全なマッサージを90分40万ドン(2,000円)、若い女の子から力強いマッサージを受けた。

やっぱり一人は寂しい…

20代前半、健康な成年男子。

お酒も入って異国の夜の街を一人ふらつくのも寂しいので、女の子のいる店を探すことに。

路地裏をうろつき、shiroi kittyというガールズバーへ。

コの字型カウンターの店で、客は他に3人(みな単独の日本人のおじさま)。

女の子は結構おり、客1人につき2~3人ついている感じか。

日本語がまぁまぁ話せるチーママ、日本語勉強中のスー、英語が話せる顔長(名前忘れた)の3人に相手をしてもらう。

飲んでいたのはビアラリューというベトナムビール。虎の絵が入っているので、最初はシンガポールのタイガービールかと思った。

ベトナム人の気質なのか、さすがと思ったのはお互いほとんど意思疎通もままならないのに楽しく過ごせたこと。

2時間くらいの滞在で、持ってきた指差し会話帳やパックンゲームを楽しんだ。

支払は、ビール2本と女の子のウイスキー2杯で70万ドン(3,500円)

滞在時間も考慮すれば、割と妥当な値段なのだろうか?

帰りがけ、スーとLINEを交換した。

そのまま、翌日の観光案内を持ちかけるも、50ドルと言われ断る。

そういうのは求めてないんだ!

もっとこう、一時だけのアバンチュールのようなやつがいいんだ!

ホーチミンの一日目は、こうして終わった…。

2日目

ホーチミン最大の市場・ベンタイン市場へ

前夜、ガールズバーで仲良くなったスーとLINEを交換するも、観光案内の交渉は成立せず。

朝を迎え、どのように一日を過ごすかを思案しているところだった。

特に行く当ても決めていなかったので、まずは歩いて行けるベンタイン市場へ。

いかにも「東南アジア!」といった雰囲気を醸し出している。

ふらーっと見て回り、再度日本人街のあるレタントン通りを目指す。

途中で、スーと連絡を取り合い、交渉成立で市内案内をしてもらうことに!

しかし、自分一人では会話が出来ないので、顔長も連れてくるとのこと。

オーノー。

PHO HOAでフォーを堪能

前夜訪れた店へ再度赴き、待ち合わせをする。

ベトナムと言えばフォー!

ということで、前夜いもたろう店主からオススメされたPHO HOAというフォーの店へ。

フォーとベトナム名物生春巻き、それにベトナムビールの333ビール(1缶20,000ドン=100円)をいただく。

三人で25万ドン(1,250円)なので、物価はだいぶ安い。

フォーは美味。生春巻きは時間がたっているのかパサパサしていた。

333ビールは東南アジアらしく味薄い。

統一会堂と中央郵便局を観光

フォーを堪能した後は、ベトナム戦争終結の地・統一会堂へ。入場料は一人3万ドン(150円)

観光客よりも地元の人の方が多く目についた。

外国人は、元宗主国のフランス人や、戦争介入したアメリカ人などが多い印象である。

統一会堂内の公園でまったりした後は、サイゴン大教会とサイゴン中央郵便局へ。

そういえばベトナムは社会主義国家というのもあって、他の東南アジア諸国と違い「国教」が何か思い浮かばない。

タイなら仏教、インドネシアならイスラム教と割りとほかの国はすんなり出てくるのだが。

スーに聞いてみると、ベトナムは仏教国らしい。彼女も仏教徒のこと。

しかし、日本と同じで厳しい戒律があるわけではない。

一通り観光を済ませた後は、再びレタントン通りへ戻りコーヒーショップへ。

すると、たまたま隣にスーの姉がおり、一緒にいたのは「スズキ」と名乗る日本人が。

なんでも、彼は薬局関連の仕事で日本中を飛び回ったのち、ホーチミンで情報屋をしているとのこと。

うーん、なんとも胡散臭い…。

夕方になり、スーと顔長は仕事へ行くとのことなので、翌日の約束を取り付けた。

最近、ホーチミンにベトナム最大のショッピングセンターとなったイオンモールが出来て、そこに興味を持ったので、連れて行ってもらうことに。

http://toyokeizai.net/articles/-/32639

晩飯はベトナムでお好み焼き

スーと別れ、たまたま目についた「広島お好み焼き」の店へ入ってみる。

広島出身のおばちゃんがやりくりしている店で、広島風お好み焼きが美味いんだな!

ちょうどカープの試合がテレビでやっており、マエケンが股間に打球直撃していた。

ちなみにこの日は前日カープが勝ったので、生ビールを一杯サービスしてもらえた。

おばちゃんとは広島の地元トークで、途中からは新しく入ってきた客と中国とベトナム情勢の会話になった。

なんでも明日、中国大使館付近で大規模なデモがあるとのことで、外出自粛の連絡があったとか。

店が混んできたので、退散!結構安くついたはず。

こうしてホテルに戻り、就寝。



3日目(日中)

翌日にはタイに移動するため、丸一日時間が取れるのは今日が最後。

スーと11時に約束をしていたので、9時頃起床。

今日も二人が良いと言うも、相変わらず喋れないから友達を連れていくとのこと。

またしても顔長登場。

オーノー。

(まぁ通訳としては役に立つのだけども)

ベトナム最大のショッピングセンター・イオンモール

店で待ち合わせ、前日イオンの話をお好み焼き屋で聞いていたので、そこに行くことに。

イオンは繁華街からは離れたところにあり、レタントン通りからタクシーで30分200,000ドン(1,000円)

着いて早々思うのが、めちゃくちゃ人が多い…。

まずは、40,000ドンショップへ。

いわゆる100均だが、こちらは値段が倍。ダイソーともうひとつ別の店があった。

薬局を物色中にオカモト製のコンドームを見つけ、安心信頼の日本ブランドも頑張ってるな!と感動。

スーに見せると、「?」と顔をかしげる。

顔長が説明すると、みるみるうちにスーの顔が紅潮していく。

こやつ、もしや処女か!?ガールズバーで働いてるのに!?

フードコートでは丸亀製麺が大盛況。

割とイオンと一緒に進出している印象だが、丸亀製麺はアジア各国で大ヒット中。

ちなみにスーは「美味しくないから嫌いだ」と言っていた。

昼食は「焼き肉が食べたい!」とのことなので、焼肉屋で食うことに。

浦江亭という焼き肉屋で、日本では大阪に3軒程度あるのみの小規模資本のお店。

他の店は定食で10万ドン(500円)とかだったが、この店だけ結構良いお値段で、ファミリーセットを注文したら70万ドンだった。

お肉の値段も全体的に高め(ベトナムの割には)。

店内は床がソファのような材質の掘りごたつ式。

イオン内にはゲームセンターやボウリング場も完備されている。

ボウリングのレーンはやたらボールが滑るため、カーブボーラーは要注意。

途中で隣に別のグループがやってきたが、なぜか反対側にもその連れが。

自分の両隣のレーンのグループが、はしゃいだり歩き回ったりで結構イライラした。

スタッフにレーン変えてくれと言ったものの、聞き入れてもらえず。

ガチでボウリングをするよりかは、楽しむための場所といった雰囲気ではあるが、このへんのマナーはまだまだなのかなと思った。

購入した靴下も変な日本語だったし。

ゲームセンターの人の入りは本当にハンパなかった。

バインミーと顔長の衝撃の提案

イオンを堪能し、再びレタントン通りに戻る。

路上の屋台ででココナッツジュースと、フランスパンのサンドイッチをいただく。

サンドイッチはバインミーというもので、ベトナムの朝食としてポピュラーなもの。

だいたい1万~2万ドン(50~100円)で、フランスパンにチキン・目玉焼き・野菜・パクチーなどとチリソースが入っている。

そこにスー姉も合流。

しばし歓談の後、再び彼女らは仕事へ向かう。

明日にはベトナムを旅立つため、これでお別れか~と思っていると、最後に顔長に話しかけられた。

500万ドン(25,000円)で今晩スーを買って

ファッ!?

いや、アバンチュールは求めていたが、金で繋がる関係は求めてないし。

つか高いし。そもそもこいつ処女ちゃうん!?

というわけで、丁重にお断りさせてもらった。

が、しかし。

実はこれが自分の勘違いだったとは、この時まだ気づいていなかった…。

3日目(夜)

サイゴン川で黄昏て、間違いに気づく

顔長の提案を断り、スー達と別れ、一人今晩どう過ごそうか思案していた。

やっぱり一人で過ごすのも寂しかったし、一応2日間ベトナムで仲良くなった間柄なので、最後の晩も一緒にいれたらなぁと思っていただけに、顔長の提案は少しショックだった。

気づけば、かつての旧都市名がついたサイゴン川のほとりに立ち、夕陽を眺めていた。

汚い川なのに、入って水遊びをしたり釣りをしたり、ベトナム人は思い思いに過ごしていた。

こやつらは一体いつ仕事をしているのだろう。

それでもサイゴン川から見る夕陽はとても綺麗だった。

サイゴン川を眺めながら、ベトナムで過ごした3日間に想いを馳せていた。

Shiroi Kittyという怪しげなガールズバーで過ごした夜。

観光案内を頼んだら1日50万ドンと言われたこと。

美味いフォーとパサパサの生春巻き。

異国で食うお好み焼きの、なんとほっこりすること。

イオンのでかさと人の多さ。

そして、顔長の衝撃の提案…。

そりゃ東南アジアだし、そういうこともあるのかもしれないけども…。

にしても、ふぁいぶはんどれっどさうざんどドンは高いよなぁ…。

・・・ん?

ふぁいぶはんどれっどさうざんどドン?

50万ドン?

どっかで聞いたような。

ああっ!!!!

観光案内のチップ!!!

そう、なんというミス。

Five hundred thousand Don(50万ドン)を、勝手に500万ドンと思い込んでいたのだ。

その値段の部分のインパクトが強く、それ以外の部分は顔長の英語が拙いこともあって完全には理解しきれていなかった。

そして何をどう解釈したのか、「スーを買ってくれ」という提案だと思い込んでしまった。

つまり自分の勘違いで、言われなかったのをいいことにチップの50万ドンを支払っていなかった。

顔長はこのことを指摘していたのだ。

サイゴン川の夕陽を見ながら気づいた。

最後の夜の過ごし方

このままでは約束を守らない、東南アジアによくいる他のゲスい日本人のおっさんと一緒になってしまう。

そんな不義理はしてはいけないという想いに駆られ、スーと顔長に観光案内の謝礼を手渡すことを決意する。

50万ドン×2人×2日の計200万ドン。

さすがに裸で渡すのも憚られるので、ファミマで封筒を買い、両替商で$100を換金。

こういう時、日本のコンビニがあると何かと助かる。

一旦、ホテルに戻りシャワーをあびて、晩飯がてら餃子を食ってShiroi Kittyへ。

お金を手渡し、先の非礼を詫びる。

ちゃっかり、ビール一杯で25万ドン。

その後、ママの計らいでスーは早めに上がらせてもらい、最後の夜に観光案内をしてもらえることに。

最後こそは二人で!と思ったが、またしても顔長同伴。

ベンタイン市場を歩き、路上の屋台でお茶をする。

その後、ホーチミンで一番高いビルのビテクスコ・フィナンシャルタワー(Bitexco Financial Tower)へ。

…が、結局上らず、下から眺めることに。

そのあと少し話して、夜遅くなったので別れることに。

別れ際のハグは物哀しさが溢れんばかり。

最後の夜、スーは前髪を下ろしていた。

そっちの方が可愛いと思うぞ。

ホーチミン経済大学で勉強中の21歳。ハノイ出身で、実家はわりと裕福そう。

こうしてベトナム・ホーチミンシティでの最後の夜は更けていった…。

その後、何度かスーとラインをすることがあったが、結局続かなかった。

3年前の話なので、おそらく今は24歳で大学も卒業している頃だろう。

またいつかホーチミンを訪れる機会があれば、ラインしてみようかと思う。

きちんと英語を喋れるようになってくれてたらいいな…。

その時は、顔長は抜きで。

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